ファストフードの元祖? 秋葉原・御徒町駅の「ミルクスタンド」なぜ生き残ったか 外国人もwow!
フルーツ牛乳、コーヒー牛乳に外国人ビックリ!
「自分がよいと思ったものを置いているだけ」と大沢社長は謙遜しつつも、「かなり魅力的な商品が入っているはずなので、興味を持っていただければ、この店のありがたみがわかっていただけるかと思います」とラインナップの充実ぶりには胸を張ります。最近も、鳥取県の大山乳業の白バラ牛乳をラインナップに加えるなど、店の進化はまだまだ止まりません。
注目の商品は、九州の阿蘇から直送される「阿蘇の雫」。牧場内でボトル詰めしたこだわりの牛乳で、濃厚ながらもスッキリした味わいが特徴です。「入荷するのは、1か月に2日だけ。1本220円でも、すぐに売り切れてしまうのです」(大沢社長)。東京で広めるという役割もあって、大沢牛乳では特別価格で販売しているそうです。入荷情報は、大沢牛乳のツイッターで告知されます。
近年は、秋葉原の名物店として注目を集めることも増え、中国や韓国からの外国人観光客の間でも大人気になっています。「隣の御徒町駅近くにあるディスカウントストア『多慶屋(たけや)』が、中国・韓国の観光客の人気スポットになっていて、多慶屋とともに御徒町駅にある大沢牛乳のミルクスタンドで牛乳を飲むのが、観光ルートの定番になっているらしいのです」(大沢社長)とのこと。
これほど多様な牛乳を作るのも日本ぐらい、なのだそう。「バナナやフルーツ牛乳、コーヒーフレーバーなど、味付きの牛乳がいろいろありますからね。そういうものが珍しいようです」と大沢社長は分析しています。
乳飲料の販売だけでなく、大沢牛乳では試飲会やイベントを定期的に実施してきました。たとえば、秋葉原のアイドルグループ・AKB48の人気イベントにちなんだ「ご当地牛乳総選挙」は、2019年の第6回まで毎年開催。利用客がお気に入りの牛乳を投票し、人気ナンバーワンを決めます。
「若い方には牛乳を飲む習慣がないので、その機会を増やそうと始めました。現在は新型コロナウイルスの影響で中断していますが、状況が許せばという状況で、今年こそはやりたいと思っています」(大沢社長)
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Writer: 古橋龍一(美和企画)
1979年生まれ、東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業。編集プロダクション「美和企画」の編集者として、旅行や歴史、日本刀などの雑誌、ムック、学習教材を手がけている。
子供の頃から何回利用させて貰っただろう。牛乳は好きだしそしてとても沢山の種類が沢山あってしかも美味しい。末長く続いて欲しい。