焼きいもにショートケーキ、なぜ飲料化? 駅ナカ自販機に風変わりドリンクが並ぶワケ

JR東日本の駅ナカ自動販売機「アキュア」には時おり、どういった発想で生まれたのか想像もつかないような商品が並んでいます。なぜ、「焼きいも」や「ショートケーキ」などを飲料化しようとし、そして商品化に至ったのでしょうか。

自社開発のはじまりは2007年

 焼きいも、ソフトクリーム、ショートケーキ。一見、おやつの名前を並べたように見えますが、実はこれらすべて、ソフトドリンクとして商品化されているものです。

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JR東日本の駅構内で見られる自動販売機「アキュア」。おなじみの飲料メーカーの商品にまじり、独自開発商品が並ぶ(2018年1月、乗りものニュース編集部撮影)。

 風変わりすぎるこれらのソフトドリンクは、JR東日本の駅ナカにだけ設置されいる自動販売機「アキュア」で購入できます。「アキュア」とは、JR東日本のグループ会社である、JR東日本ウォータービジネス(東京都渋谷区)が展開する駅ナカ自販機ブランドで、上記のほかにもこれまで、オリジナリティあふれる他社の追随を許さないような商品をいくつもラインアップしてきました。そこにはどのような背景があるのでしょうか。同社に話を聞きました。

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オリジナリティあふれる「焼きいもだより」「贅沢バニラミルク」「コクGrand time ふって飲む甘美なショートケーキ」(画像:JR東日本ウォータービジネス)。

――なぜ、ほかでは見ないようなオリジナリティあふれる商品を展開しているのでしょうか?

 たとえば、普段だったらお腹が空いた時にコンビニでおにぎりを買うところを、新幹線に乗る前だったら、ちょっとリッチな駅弁を買ってみようと思うことがあるかもしれません。駅ナカと街中では、商品に対する需要が違うことを踏まえ、より楽しい気持ちになれるような商品を展開しようと考えています。

 自販機は、基本的には各メーカーさんの商品を集めて販売する「ブランドミックス」というかたちをとっていますが、既存商品から集められない部分に関しては、独自で商品開発を行っています。飲料を製造できる自社工場はないため、様々な飲料メーカーと共同で開発しています。

――独自商品の開発を始めたのはいつからでしょうか?

 2007(平成19)年です。伊藤園さんと「朝の茶事」を開発し販売したのが最初です。その後、果汁飲料などをつくるようになり、現在に至っています。

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コメント

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3件のコメント

  1. あれ?焼きいも味って、確か、なんかの4コママンガの中であった気がしたぞ。気のせいかな。

  2. 関東の人はこんなおかしなものが飲めるのに、ミックスジュースは飲めないんだね。
    あ、そうそう、ミックスジュースをフルーツのスムージーって出したら喜んで飲んでたけどね。
    旨い旨いって連呼して。

  3. 普通に食べ物自販機を販売すれば良いと思う。
    東海道線などではアイスの自販機もあったからそちらの方が大事だと思います。