警視庁のパトカーに「桃太郎」ステッカーなぜ? 台数わずか3%の激レア“ピーポくんの先輩”

東京23区の北半分を主に担当している警視庁「第二自動車警ら隊」のパトカーには「桃太郎」のステッカーが貼られています。すでに半世紀近くの歴史あるオリジナルマスコットについて、警視庁に経緯を聞きました。

名前や階級はあるの?

「桃太郎」ステッカーを始めた経緯について聞いてみると、1974(昭和49)年に作成されたとの記録が残っていたと答えてくれました。よく知られた「ピーポくん」が生まれたのは1987(昭和62)年のため、かなりの“大先輩”といえそうです。ただ、発案に至った経緯や製作者などは、記録が残っていないため不明とのことでした。

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警視庁第二自動車警ら隊のパトカーだけに貼られている桃太郎ステッカー(乗りものニュース編集部撮影)。

 そこで、なぜ桃太郎なのか聞いてみると、おとぎ話の桃太郎は困っている人を助け、正義のために働くイメージであることから、警察官として桃太郎のような精神を持ってほしいとの想いを込めモチーフにしたのだそう。

 しかし、カラー版はなく、あくまでも白黒のモノトーンのみ。加えて名前や階級はなく、第二自動車警ら隊でもパンフレットやシールなどにしてイベントや各種活動などで使用することもないため、パトカーに貼っているだけなんだとか。

 なお、第二自動車警ら隊のパトカーにしか使っていないため、ステッカーは新しい車両が隊に配車された際に隊員の手で一つ一つ貼っているのだそう。長く続いているものなので、現場では今後も貼っていきたいと考えているとのことでした。

 まさに知る人ぞ知る警視庁の“キャラクター” です。ちなみに、岡山県警にも桃太郎がモチーフのマスコットがいます。こちらは「ももくん」と「ももかちゃん」。誕生したのは「ももくん」が1990(平成2)年、「ももかちゃん」が2009(平成21)年です。

「ももくん」は、やはり桃太郎が持つ「気は優しくて力持ち」というイメージで描かれているそうです。

【了】

【ピーポくんより古い!?】警視庁「桃太郎」の有無、岡山県警の桃太郎キャラと見比べ

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