もがみ型護衛艦ゾクゾク登場! 4番手「みくま」竣工 なぜ甲板に浮輪もロープも一切ナシ!?

見直されるか? 同一艦型22隻の調達計画

 1番艦「もがみ」は4月28日に三菱重工業長崎造船所で、2番艦「くまの」は3月22日に三菱重工マリタイムシステムズで竣工し、両艦とも掃海隊群の直轄艦として横須賀基地に配備されました。一方で、続く3番艦「のしろ」は12月15日に、そして4番艦「みくま」が三菱重工長崎造船所で防衛省に引き渡され、冒頭に記したように海上自衛隊佐世保基地に所在する第13護衛隊に配備されています。

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防衛装備庁で現在研究中のUSVの模型(深水千翔撮影)。

 2023年3月現在、5番艦「やはぎ」と6番艦「あがの」についても進水済みで、それ以降も年間2隻ベースで就役する計画です。そのため、今後も舞鶴などを拠点とする護衛隊への配備が進んでいくことが見込まれます。直近では2022年度の防衛省予算で9番艦と10番艦の建造費用として1103億円が計上されています。

 なお、6番艦の「あがの」までは後日装備とされていたVLS(垂直発射装置)について、2021年度補正予算で2隻分の取得費用(84億円)が計上されており、これを受け7番艦と8番艦から装備される模様です。

 防衛省ではFFMを計22隻整備する計画を立てていますが、防衛装備庁が1月に2024年度以降に建造契約を締結することを想定した「新型FFMの企画提案」を公募していることから、13隻目以降については「もがみ」型とは別の艦型になりそうです。そう言った観点から、今後もFFMの動向については当分、目が離せそうにありません。

【了】

【写真】もがみ型に搭載されるか? 機雷捜索用UUV(無人水中航走体)「OZZ-5」ほか

Writer: 深水千翔(海事ライター)

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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