すべり台とは全然違う!旅客機「緊急脱出スライド」意外と難しい“正しい滑り方” SJO訓練施設で体験

実際に滑ったら、高いし速いし「怖い」!

 滑り出す地点から陸地を見るとおもったより高く、しかもスライドが急で、少なくとも一般的な滑り台とはまったく違う感覚です。正直、少し怖く感じます。おそらく、スライドの両サイドの壁が低く、コースアウトすると地面に落ちそうなイメージを受けるためでしょう。

 実際に訓練を経験した同社のCAも「初めて滑ったときは怖かったです」と話すほどです。そして、実際に滑ると「予想より速い」というのが第一印象で、人によっては滑っている途中からスピードがさらに上がるケースも見られました。

 しかし、本当のトラブル時には、全旅客がこのスライドを躊躇なく滑ることが求められます。どのように滑ったらいいのでしょうか。

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スプリング・ジャパンの訓練施設がある航空科学博物館(乗りものニュース編集部撮影)。

 緊急脱出スライドを滑るときは足を肩幅程度に広げ、両手は胸の前でパンチをするように真っすぐ伸ばし、上体を90度近くまで、しっかり起こした状態で滑ります。手をスライドに付けないのは摩擦で手を痛めるのを防ぐため。そして上体を起こすのは、寝そべった上体に近い姿勢で滑ってしまうとスピードが出すぎて、怪我につながるためだとか。目線は滑り終わる地点へと向けます。

【あームリムリ?】確かに急な「緊急脱出スライド」をさまざまな角度から

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