【懐かしの国鉄写真】「はくたか」「あさま」機関車連結で碓氷峠越え 昭和42年 長電の名車「OSカー」デビューの頃

日を近くして長野へ行った1967年の4月。1回目は名古屋旅行の帰り、2回目は父の使いで勤務先へ行ったついでです。長野電鉄では最新型モハ0形を見られたほか、往復の信越本線では碓氷峠越えの補機EF63の連結や、入換中の8620形なども収めました。

この記事の目次

・行きはキハ82系の特急「はくたか」
・就役したばかりの長電モハ0形
・帰りは181系の特急「あさま」 1等車もチラッと…
・数日前に撮った長電 当時は貨物列車も運行

【画像枚数】全26点

行きはキハ82系の特急「はくたか」

 父親が定年退職となり、記念品を受け取るため勤めていた会社の本店に行くことになっていたのですが、その数日前に父は風邪を引き、急遽、私が代理で長野まで日帰り往復することになりました。4月の初めなので大学はまだ春休みだし、特急券込みの旅費は会社持ちだから、鉄道好きには願ったり叶ったりの役目でした。

 当日は本来の用務を終え、帰りの列車までは数時間の余裕があったので、善光寺に参拝してから長野電鉄にも少し乗っています。実はこの数日前、名古屋周辺の旅行の帰りにも長野電鉄に立ち寄っているので、その時の写真も合わせてご覧ください。

Large 長1 p4253408

拡大画像

行きはキハ82系の特急「はくたか」に乗車。上野発は午前7時40分くらいだった。長野までは約4時間で、昼前に長野に着くのはこの列車しかない。早朝の上野駅には「つばさ」(左)、「はくたか」と2本のディーゼル特急が並ぶ(上野/1967年4月10日、楠居利彦撮影)。
Large 長2 p4253409

拡大画像

横川駅ではホームに降り、EF63が連結される様子を観察。その前に到着した上り普通列車も撮っておく。小雨模様なので妙義山は霞んでいる(横川/1967年4月10日、楠居利彦撮影)。
Large 長3 p4253410

拡大画像

高崎寄りからEF63が接近。天気が悪いなか、カメラを構えているのは私だけだった(横川/1967年4月10日、楠居利彦撮影)。
Large 長4 p4253411

拡大画像

停車時間は5分以上あったと思う。ずっと連結作業を見ていたので、峠の釜飯を買う時間はなかった(横川/1967年4月10日、楠居利彦撮影)。

残り200文字

この続きは有料会員登録をすると読むことができます。

2週間無料で登録する

Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)

1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。

最新記事