「ロシア早よ兵器を渡せや!」対中包囲網 “クアッド” の一角インド 西側兵器メインじゃないワケ
実質的な軍事同盟締結で関係はさらに強化するが…
この条約締結により、以降、パキスタンや中国との対立原因となっているカシミール地方の問題でインドに不利な決議が採択されかけると、常任理事国のソ連がこれを拒否。かわりにインドも1979年のソ連のアフガニスタン侵攻を表立って非難しないなどの関係が続き、兵器に関しても共同防衛の観点から、ソ連製のものが大きな割合を占めるようになりました。
1991年のソ連崩壊後は、共同防衛条項を除いたうえで1993年にロシアと条約を更新しましたが、以前と同様、軍事やエネルギー面での友好関係は維持され、2000年には戦略的パートナーシップがインドとロシアのあいだで宣言されています。
そのため、2014年のロシアによるクリミア併合でもインドはロシアを非難せず、2022年2月にウクライナ侵攻が開始された後も、ロシア産石油の輸入を継続するなど友好的な関係を維持しています。
とはいえ、2022年4月5日にウクライナの首都キーウ郊外ブチャで民間人虐殺が明らかになった際には、インドのティルムルティ国連大使は会合で調査実施を支持、ロシアを非難しています。その後は再び中立的な立場こそとっているものの、すでに兵器面に関しては、2010年代後半から兵器の安定供給を図るため、国内での製造環境の整備や他国の軍需企業との合弁会社での製造をうながす国内法を整備しています。
これに沿ってインドは独自兵器開発を進めると同時に、ロシア依存度を薄めるために、アメリカ、イスラエルなどからも兵器輸入を行うようになりました。また、一部報道では、今回の兵器供給の遅延により、さらに、ロシア依存が低くなるのではとも言われています。
インドは世界屈指の武器輸入国で、スウェーデンにあるストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が調査した結果によると、2018年から2022年の5年間に世界で最も武器を輸入した国に指定されたほどです。
調査結果によると、全体の5割がロシア製とのことで、代表的なものとしては、空軍の戦闘機部隊中核となるSu-30MKI、MiG-29UPG、陸軍の主力戦車T-90Sなどがロシア製です。また海軍についても、空母「ヴィクラマーディティヤ」がロシアから購入したものとなっています。
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Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
今のロシアは自分ところの平気の製造もままならないんで、インドに届いても不良品である可能性もあるよね。
なので、中国とインド。どちらがコピー能力が高いか競争してはどうでしょう。生真面目な性格ならオリジナルを超えるんじゃないのかな。インド人って頭が良い人いっぱいいるんでしょ?。