海自艦にもSPY-6来る? レイセオン・テクノロジーズが米海軍から取り付けた契約の意味

レイセオン・テクノロジーズが、米海軍艦艇向けの新型レーダーについて大型契約を取り付けたという、一見して日本には無関係に見えるニュースは、実は関係大アリかもしれません。どういうもので、なぜ日本に関係があるのかを解説します。

初の「バックフィット改修」用のSPY-6

 SPY-6のバリエーションとして、たとえば現在、海上公試中である「ジャック・H・ルーカス」を含む、アメリカ海軍に今後、順次就役するアーレイバーク級イージス艦の最新型「フライトIII」には、37個のRMAで構成される「SPY-6(v)1」が搭載されます。

 また強襲揚陸艦や輸送艦には、9個のRMAで構成される回転式の「SPY-6(v)2」が、アメリカ海軍に今後就役する新型フリゲート「コンステレーション」級や「ジェラルド・R・フォード」級原子力空母の2番艦「ジョン・F・ケネディ」には、同じく9個のRMAながら3面固定式の「SPY-6(v)3」が、それぞれ搭載されます。

Large 20230402 01
2022年5月に米海軍にて就役したばかりの、「フランク・E・ピーターセン・ジュニア」。同艦は就役中の「フライトIIA」の中でも最も新しい艦艇(画像:アメリカ海兵隊)。

 そして、冒頭で触れたアーレイバーク級「フライトIIA」の能力向上改修にともない搭載されることになるのが、24個のRMAで構成される「SPY-6(v)4」です。これは、現在イージス艦に搭載されている「SPY-1」レーダーを置き換えるもので、大幅な探知距離の向上が見込まれるほか、整備性なども大きく向上します。

 また、イージス艦の名前の由来でもある「イージス武器システム(AWS:多数の目標に同時対処することを目的に開発された対空戦闘システム)」も、SPY-6の搭載にともない、その最新バージョンである「ベースライン10」へとアップグレードされることになります。

 このように、これから新しく建造されるイージス艦への搭載ではなく、すでに運用されているイージス艦のレーダーを置き換える形でSPY-6を搭載するようなことを「バックフィット改修」といいます。

【画像】「SPY-6」レーダーの製作現場などをもっと見る

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス