そこ駐車禁止ですよ! “標識見えませんでした”では済まされない 地上で見分けるポイント

駐車禁止や駐停車禁止の規制は標識で示されますが、その設置間隔は離れているため、停めた場所でたまたま標識が見えなかったというケースも。しかし、そんな言い逃れは到底できない、標識以外の見分けるポイントもあります。

標識なかった? ちゃんと地上に線引いてあるだろ

 交通量が多い繁華街の幹線道路などで、駐車禁止や駐停車禁止の標識をよく見かけます。しかし、その設置間隔は離れているため、停めた場所でたまたま標識が見えなかった、ということがあるかもしれません。
 
 しかし、そんな言い逃れができない場所もあります。実は道路の地上側にも、その範囲が駐車禁止もしくは駐停車禁止であることを示す明確な標示があるのです。ただし“路面の”標示ではありません。

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駐車禁止の標識は見えないが、この場所は明確に駐車禁止が示されている(乗りものニュース編集部撮影)。

 それは歩道と車道を分ける「縁石」の色です。駐車禁止は黄色い破線、駐停車禁止は黄色い実線となるようにペイントされ、規制の範囲がいわば“線”で示されているところがあります。

 この縁石のペイントによる駐車禁止と駐停車禁止は、道路交通法上の「規制標示」に含まれ、法的にも意味を持ちます。とはいえ、該当する全ての場所で縁石までペイントされているわけではありません。比較的多く見られるのは、駅前や繁華街、あるいは交通量が多い駐車禁止の重点路線などで、標識の意味をさらに目立たせる意味で使われるケースが多いようです。

 というのも、標示だけでは時間帯や車種限定の規制などに対応できない、また縁石が雪で埋もれてしまうような場所には適用できないといった条件があるためで、地域によっても採用は分かれます。

 たとえば東京都内の国道246号で、「駐車禁止」を示す縁石のペイントが併用されている箇所の標識は、「駐車禁止」のほか、17~19時限定の「駐停車禁止」標識に加え「人の乗降除く/日曜・祝日を除く」の補助標識もありました。一時的な駐停車禁止は縁石で表現できないものの、それ以外の時間帯で終日適用される駐車禁止を、縁石で目立たせています。

【了】

【あれ、標識と意味違う…?】知らないと違反になる「縁石の色」の意味(写真で見る)

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