神奈川の「米軍施設跡地」がテーマパークやスタジアムに?「鉄道整備もセット」で検討中

神奈川県内で、「旧上瀬谷通信施設」や「相模原補給廠」といった米軍施設跡地の開発の動きが相次いでいます。「まとまった広大な土地」は地域の発展の起爆剤になりそうですが、今後、どのように変化していくのでしょうか。

相模原補給廠は土地利用計画策定へ 小田急延伸の導入空間も

 もう一方の「相模原補給廠」は、約214ヘクタールのうち、2014年に一部(約17ヘクタール)が返還されました。このうち、道路・鉄道用地を除いた約15ヘクタールについて、相模原市が2023年3月に開発の大まかなビジョン「土地利用計画の方向性」を取りまとめています。

 今後は2024年度に土地利用計画が策定される見通しです。この土地利用計画では、導入する具体的な施設の用途や位置、規模などを定めるとしています。市は土地利用の案として「にぎわい機能を備えた中層低密度・ライフ重視ケース」「職住近接高層高密度・イノベーション重視ケース」「スタジアム・商業を核とした高層高密度・交流重視ケース」のを基本に検討を深度化していく方針です。

 

 土地利用にあたっては、将来的な小田急多摩線の延伸を見据えて「南北道路」を整備し、道路下を延伸部の導入空間とする予定です。小田急多摩線は、終点の唐木田からさらに南へ延伸し、相模原駅を経てJR相模線の上溝駅へ接続する構想があり、都心直結ルートを持たない相模原エリアにとっては悲願となるものです。

 

 この延伸に関しては、学識経験者や小田急、沿線自治体、国交省などで構成する「小田急多摩線延伸に関する関係者会議」が調査報告書を取りまとめており、その中で「相模総合補給廠一部返還地を核とする相模原駅周辺地区の着実なまちづくり」が必要としています。

 

 さらに神奈川県鉄道輸送力増強促進会議が小田急電鉄に対して延伸の要望も行っていますが、小田急は「未だ課題も多く残っており、昨今のコロナ禍におけるテレワーク定着など、鉄道利用に関わる社会環境も変化していることから、地元自治体のまちづくりによる需要創出に注視しつつ、関係者会議における検討に協力します」というスタンスです。

 

 延伸の実現には更なる検討の深度化が必要な状態ですが、沿線街づくりが本格化しつつあることで実現に一歩近づいたと言えるでしょう。

 

【了】

【発展の起爆剤となるか?上瀬谷「テーマパーク」イメージ】

【特集】生まれ変わる街 駅前にタワマン…全国「駅前再開発」事情

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