首都圏空港「羽田+成田+その他」で年100万回発着案…謎の「その他空港」は結局どこだったのか

成田・羽田の2空港で構成される「首都圏空港」で年間100万回の発着数を目指す試みでは、一時期「その他空港」を使うという案が出たことがあります。どのようなところが「その他空港」として考えられたのしょうか。

では「その他空港」どこだったのか?

 では、民間用ではない都心近郊の飛行場まで検討範囲を広げるとなるとどうでしょうか。

そうなると挙げられるのが、米海軍・海上自衛隊の厚木基地(神奈川県)と米空軍の横田基地(東京都)です。そのなかでも、横田基地は常に空域も合わせて日本への返還や共用化が求め続けられてきたことから、「その他」が暗に示していたのは横田基地だったのではないか、と筆者は考えています。

 それでは、横田基地を民間空港としても利用するという案に、再び期待がかけられることはあるのでしょうか。現時点では、難しいのかもしれません。

Large 20230501 01
成田空港(乗りものニュース編集部撮影)。

 横田基地はその空域の返還も合わせて、軍民共用化に強い熱意を示した人々もいましたが、100万回の達成が現実になった今は共用化の優先順位はさほど高いと言いづらい状況です。それよりも、現在懸念されている中国による台湾有事が、もしも現実になった際には、横田基地がクローズアップされるのは間違いないでしょう。

 台湾有事の際は、米本土から横田基地への輸送機や戦闘機の飛来数は飛躍的に上がることが大いに予想されます。米軍はその備えとして、空域はおろか基地の発着枠も余裕をもって確保しておきたいのは間違いありません。

 ただし、100万回が実現した後も首都圏の空港需要も伸び続けるのも間違いありません。その時に横田もしくは別の空港へ期待をかけるのか。羽田と成田の発着枠をさらに伸ばすのか。今から議論に備えておくのも早計とは言い切れないでしょう。

【了】

【こんなんあったの!?】超でかい!&トンデモ構造も…「首都圏第3空港」案たち

【特集】羽田、成田から下地島まで…全国の空港特集

Writer:

飛行機好きが高じて、旅客機・自衛隊機の別を問わず寄稿を続ける。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号