「エスカレーター歩いちゃう」←遅いから? 実際速さはどれほどなのか カメ並みのスピードも?

遅いやつはトコトン遅い?

 エスカレーターの速さにはちゃんと決まりがあります。建築法令で定められており、エスカレーターの角度により異なるのです。

(1)勾配8度以内:定格速度=分速50m(3km/h)以下
(2)勾配30度以内:定格速度=分速45m(2.7km/h)以下
(3)勾配35度以内:定格速度=分速30m(1.8km/h)以下

 日本エレベーター協会によると、一般的に角度は(2)のものが主流であるものの、スピードを規定いっぱいに設定しているのは稀だそう。スピードとしては(3)の「分速30m(1.8km/h)」が基準になるそうです。

 さらに、スーパーマーケットなど高齢者などがよく利用するような場所では、分速20m(1.2km/h)前後のものが見られるといいます。この時点で歩くスピードと比較すれば3分の1以下ですが、メーカーによってはさらに、分速15m(0.9km/h)の「超低速」や、それより遅い分速10m(0.6km/h)を「低速」としているものもあります。歩くスピードの4分の1ほどの低速もあり得るというわけです。

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鉄道会社も近年はこのようなポスターを掲出している(画像:JR東日本)。

 ただ、エスカレーターの右側ないし左側を歩く人が多いのは、やはり、駅のような急いでいる人が多い場所です。商業施設などの遅いエレベーターで、歩行が多いわけでないからこそ、より低速の運転もあるのではないでしょうか。

 ちなみに、横浜高速鉄道は、みなとみらい線横浜駅の「高速」エレベーターについてウェブサイトで、「電車から降車されたお客様がエスカレーター付近に集中し、ホーム上が大変危険な状態となることから、混雑解消と事故を未然に防ぐために行っております」と紹介しています。高速運転も安全対策の一つというわけです。

「高速運転のため足元をすくわれ、転倒しそうになりましたので安全対策をして下さい」との利用者の声に対し同社は、上記の理由を示したうえで、「ご高齢のお客様や、お身体の不自由なお客様には、ご不便をおかけいたしますが、できるだけエレベーターをご利用いただくようお願いをいたしております」としています。

【了】

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