圏央道も混むからイヤ!「北関東道で迂回」はアリか 渋滞少ない快走路の“使い道”
関越道~東北道迂回だけじゃない! 「首都圏まるまる回避ルート」にも
北関東道で関越道(高崎JCT)~東北道(岩舟JCT)は54.4kmですが、東北道(栃木都賀JCT)~常磐道(友部JCT)のあいだは66.3kmと距離も長くなります。それでも、北関東道を使った東北道や常磐道の迂回が可能です。
宇都宮上三川ICには、東京方面へ延びる新4号国道が接続しているほか、隣の真岡ICには国道408号バイパスも接続しています。前者は一般道で宇都宮と東京方面を結ぶ主要ルートのひとつ。後者はそのまま国道294号バイパスに接続しており、常磐道の谷和原IC(茨城県つくばみらい市)に最短距離で直結しています。
常磐道以東では、茨城町JCTで東関東道(水戸線)に接続しています。東関東道は鉾田IC~潮来IC間(30.9km)が未開通ですが、2026年度に全通予定で、これができると千葉方面への常磐道の迂回路となります。
さらに、北関東道を活用し、中部地方から圏央道どころか「首都圏をまるまる回避」するという広域ルートもあります。
名古屋から中央道を北上し、岡谷IC(長野県岡谷市)で下り、2022年まで有料道路だった「新和田トンネル」を利用するというもの。そのまま一般道を使って上信越道の東部湯の丸IC(同東御市)へ向い、上信越道、北関東道、東北道を経て東北地方に抜けられます。
一般道区間が多いものの、この首都圏を全く通らないルートが、名古屋~北関東の最短かつ最安の経路で、トラックの利用も少なくありません。さらに現在、中部横断道の中央道(山梨県)と上信越道(長野県)を結ぶ未開通区間の実現に向けた動きも進んでおり、開通すれば新和田トンネルルートの代替になると考えられます。
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