砲塔が分離して戦闘機に!?『ガンダム』の謎戦車「マゼラ・アタック」意外すぎるメリット

アニメ『機動戦士ガンダム』には、ジオン公国の主力戦車として、砲塔部分が分離して飛行する「マゼラ・アタック」が登場します。現実の兵器にこのようなものは存在しませんが、“砲塔が飛行”すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

「マゼラ・トップ」が分離する理由

 サイズの違いはさておき、「マゼラ・アタック」は、なぜ砲塔が分離・飛行する能力を備えているのでしょうか。この戦車の開発年度は、一説では宇宙世紀0075年ですから、『ガンダム』世界では定番の設定、レーダーが無効化するという「ミノフスキー粒子」が戦場で使用されることを前提に開発されたからと考えられます。

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砲塔飛行戦車は大きい方の設定だと、戦艦の主砲塔並みの大きさがある。(イラストレーター:ハムシマ)。

 通常、戦車の全高は被弾率を考えても低い方がよく、新型戦車ほど背が低くなる傾向がありますが、「マゼラ・アタック」は陸上自衛隊の10式戦車と比べて3倍から6倍の高さがあります。これは、「ミノフスキー粒子」によってセンサー類が無効化された「地球連邦軍」の61式戦車を先制発見する目的で、目視で効率よく索敵するために、あえて背を高くしているのではないでしょうか。

 砲塔が飛行するのも、敵戦車より大口径砲を備えているのも、数で劣る「ジオン軍」が、砲塔を飛行させることで、敵戦車を先制攻撃することができ、まんいち飛行して命中率が低下したとしても、一発あたりの威力の大きさでその命中率の低さを補おうと考えたからだと筆者(安藤昌季:乗りものライター)は推察します。

 なお、「マゼラ・アタック」の砲塔を飛行させた「マゼラ・トップ」は、劇中において「ガンダム」の背後で空中静止し、至近距離から主砲を撃つといった高い運動性能を見せており、ある意味で「ジオン公国」の科学力が高いというのを見せつけています。

 とはいえ「マゼラ・アタック」は砲塔が旋回しない点や、砲塔が5分しか飛行できない点などから、非実用的と評されることがあります。これは、逆にいうと砲塔が自ら敵に近づいて射撃するので、本体装着時に旋回する必要はないと割り切っているのではないでしょうか。

【写真】イギリスに実在!「マゼラ・アタック」よりデカい砲積んだ戦車

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