「高輪築堤」2027年度に公開へ 明治期の鉄道・土木技術を伝える構造物 JR東日本

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出土した築堤の一部(画像:JR東日本)。

 JR東日本は2023年5月31日(水)、日本初の鉄道が開業した時の構造物である「高輪築堤」について、2027年度の現地公開を目指すと発表しました。築堤は文化財保護法に基づき保存活用計画を策定しており、5月26日に文化庁長官の認定を受けています。

 高輪築堤はおよそ150年前の明治初期、鉄道を敷設するために海上に構築した石積みの構造物です。場所は現在の品川駅~田町駅間にあたり、近代日本の発展に寄与した鉄道の歴史や、当時の土木技術を現代に伝えています。2019年4月には品川駅の改良工事で石積みの一部が、2020年7月には築堤の一部とみられる構造物がそれぞれ見つかり、2021年9月17日には国の史跡として指定されました。

 JR東日本は公開に至る経緯として、築堤を構成する杭や築石の状態などについて有識者を交え技術的な検討を行い、適切な保存対策や継続的な維持管理を行う目途が立ったとしています。今後は現地公開に向けて、具体的な検討が進められます。

【了】

【イメージ図】現地公開の様子

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