完成いつ? 東京圏「デカい新道路プロジェクト」5選 渋滞緩和の"決定打"たち
一般国道バイパスも続々と進行中
●日野バイパス・八王子南バイパス(日野~高尾)
国道20号甲州街道は、都心~多摩エリアの唯一の大動脈として容量が限界に達していて、バイパスの整備が強く求められています。
杉並区~府中市では「東八道路」が全通間近になっていますが、まだまだ工事途上の段階なのが、その先の日野バイパス・八王子南バイパスです。日野市役所のあたりから西南西へまっすぐ伸びていき、圏央道の高尾山ICへ接続します。
約15kmの大掛かりなプロジェクトのうち、高尾山ICから東へ2.6kmが2010年に先行開通。それ以外の区間は同時進行中で、各所で整地や側溝設置が始まっています。八王子市内は地下バイパスで一気に抜けていき、スムーズな東西連絡が図られます。山岳トンネルがあまり無いため工期は比較的短くなりそうですが、用地取得がスムーズに進むかどうかがカギになってきます。
●東埼玉道路(八潮~松伏~春日部)
国道4号バイパス(新4号)のさらにバイパスとして、新たに埼玉南部の南北軸を担います。外環道の「草加八潮IC・JCT(仮)」から北へ分岐し、松伏町を経て新4号に合流し、春日部市の庄和IC(国道16号交点)へ至る計画です。
この道路は地上の側道にあたる一般部と、自動車専用の高架部に分かれます。無料の側道部分は越谷総合運動公園までの5.7kmが完成し、そこから新4号までの8.7kmも事業中、そのうち浦和野田線までの3.8kmは「開通目標2025年度」が公表されています。
追いかけるように、高架部の工事も進行中。新4号に合流してから庄和ICまでの有料高架部のみ、事業化がまだの状況です。
●和光富士見バイパス
国道254号(川越街道)のバイパスとして、新たに埼玉南部の東西軸を担います。外環道の和光北ICからまっすぐ北西に伸び、富士見市内で川越へ通じる富士見川越バイパス(旧富士見川越有料道路)へつながります。
今のところ外環道から西に少しだけ開通済みで、次は2023年7月に、逆側から志木市役所付近までが開通予定。残りの区間も用地取得率は9割を超え、工事の本格開始が近くなっています。
この区間には「モデル工事」として、現地に120mだけ「完成形」が作られています。地元住民に「こんな道路になるんですよ」という見本を示すもので、両端は仕切られて通行はできません。
【了】
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