「羽田アクセス線に新駅を」実現なるか 品川区が2023年度も検討継続 現時点では新橋~空港ノンストップ

2023年度予算には270万円を計上

 品川区は次のように話します。

「羽田空港アクセス線沿線は物流施設が多い土地利用となっており、商業・業務施設は少なく、新駅ができてもあまり利用者が見込めないという課題があります。昨年度の調査で技術的に新駅設置が可能な場所を何か所か絞り込んでいますが、今後は新駅設置を要望できる可能性があるのかという点も含めて検討を進めていくことになります」

 2023年度予算には引き続き、「羽田空港アクセス線新駅可能性検討」として270万円を計上しており、新駅誘致の可能性を模索する方針です。新線の工事が始まったことから、この機を逃さずに検討を進めるとしています。なお、2023年度予算の用途は未定で、新線沿線のあるべき土地利用の検討や新駅に関する勉強会など、複数の案を検討している段階だといいます。

 対してJR東日本は、羽田空港アクセス線への新駅設置に関して「現時点では羽田空港新駅のみを整備する予定となっており、利用者が乗降できるような途中駅を設けることは想定していません」(広報部)と話します。
 
 現状では、区がJR東日本に要望を行っておらず、その可能性も含めて検討を進めていくというスタンスのため、新駅誘致はスタートラインに立ったばかりです。実現は見通せませんが、今後の動向が注目されます。

【了】

【新駅できるかも「羽田アクセス線」ルートと沿線】

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コメント

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2件のコメント

  1. 途中駅を設置しないと表明しているので、駅新設のコストも含めて臨海部ルートを実現させて天王洲アイルに停車させるのが、現実的では

  2. JR羽田空港アクセス線 天王洲アイル 新駅誘致会では、JR羽田空港アクセス線の天王洲アイル・東品川・品川埠頭付近への途中駅・新駅誘致をしています。