複雑JCTより初見殺し? 高速道の「料金所分岐」なぜ存在 入るレーン間違えたらアウト!

高架下の見えにくい料金所がさらに“初見殺し”

 要注意な料金所は他にもあります。

料金所を出てからの分岐は難しい?:阪神高速3号神戸線「京橋入口」

 神戸の中心地に近い一般道から阪神高速への入口です。特に気を付けなければならないのが、京町筋から高速へ向かう場合で、交差点を左折してすぐ入口料金所なのですが、京橋PAの人工地盤直下にあるため暗く、その存在が見通しにくいです。そのような環境下で、左2レーンが姫路方面、右2レーンが大阪方面に分かれて配置されているので、事前に看板で方面を把握し、的確にどちらかへ移動しておく必要があります。

 ここは用地の関係で、料金所からのランプを本線に這うように付けざるを得ず、ゆえに“料金所を出てからの分岐”にするのが難しいことがわかります。

 2023年5~6月に3週間の通行止めをともなって行われた神戸線のリフレッシュ工事にて、この京橋入口の事前の案内看板が新しいものに置き換えられました。「左折したら入口」だけでなく、「左折後に姫路方面と大阪方面で進路が分かれる」ことが直感的に把握できるデザインになっています。

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リニューアルされた京橋入口の案内看板(画像:阪神高速道路)。

別の自動車道が接続:九州道「門司IC」(北九州市)

 高速道路に別の自動車道が接続する場合、必ずしもJCT構造になるとは限りません。ICをいったん下り、料金所を介して接続するケースがあります。

 門司ICは一般道のほか、北九州の都市高速4号線の小倉方面へ向かう連絡路が接続しています。九州道の小倉方面から来ると、ここが九州内最後のIC出口となり、門司港レトロ地区などへ向かう場合もここで下ります(門司港ICは上り入口、下り出口のみ)。

 料金所は小さな谷間のような場所に造られており、九州道上り本線からランプを下りるとすぐ現れます。8レーンのうち左4レーンが一般道出口、右4レーンは都市高速用です。事前に道路資材などで分岐を付けるにはスペースが足りないためか、屋根上の看板などで瞬時に入るレーンを判断しなければなりません。現在は一般道出口のレーンを青、都市高速のレーンを赤のカラー舗装で事前に目立たせているものの、夜間は見えづらくなるので注意が必要です。

 間違って都市高速用に入ってしまうと、長いトンネルを経て都市高速4号線の大里出口まで5km近く下りられません。せっかく小倉方面から来たのに、九州道と並行する都市高速で小倉方面へ戻ることになってしまううえ、普通車で520円(現金の場合)の料金がかかります。

【了】

【え…】難易度MAXな「料金所分岐」(写真で見る)

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