旅客機「CAなどへの性的盗撮」なぜ処罰難しかった? 今日から「撮影罪」施行、どう変わる
特殊すぎる事情があったそうで…。
13日より施行
2023年7月13日より、性的な盗撮を処罰する「撮影罪」が施行されます。これにより、盗撮の抑制効果が期待できる場所のひとつが、旅客機の機内です。これまで機内での性的な姿態を盗撮する行為は、その特殊な環境ゆえに、地上とくらべて、処罰がしづらい状況にありました。
これまで機内で「CA(客室乗務員)のスカートのなかを盗撮する」といった行為が発覚した場合、各都道府県で定められた「迷惑行為防止条例」が適用され、処罰が課せられていました。しかし上空を高速で飛ぶ旅客機は、処罰にあたり、どの県の上空を飛んでいたかを特定する必要があったそうです。
これが今回の「撮影罪」に施行により、ANA(全日空)をはじめとする国内航空会社の機内では、「国内海外問わず処罰対象」に。違反者は3年以下の拘禁刑か300万円以下の罰金が科されるほか、撮影データについても没収(消去・廃棄)が可能となります。
ANAなどが乗り入れる羽田空港第2ターミナルでは、12日より、国内各航空会社が加盟する定期航空協会が作成した、「撮影罪」を周知するためのポスターを掲出しています。
報道陣の取材に対し、ANAの西嶋 直子客室センター長は「これまで現場からは、『盗撮されたかもしれない』という話を複数聞いてきました。今回の施行で客室乗務員を守ることができると思います」とコメント。現場のCAからは、「盗撮が抑制されることがうれしい」「客室内の安全性を高めることができるのでは」という声が上がっているとしたうえ、「(CAは)これまで苦労してきたんじゃないかなと思います」と話します。
なおANAによると、このポスターの掲出のほか、9月以降に定期航空協会が作成したビデオを、機内で放映する予定とのことです。
【了】
日本人の民度の低さがよく出てます