横田基地の上空は本当に“アメリカ”? 広大な「横田空域」を民間定期便が毎日横断できるワケ

関東甲信越の上空に広がるアメリカ空軍が管理する「横田空域」は、日本の航空管制が及ばない場所として知られます。だからといって飛行禁止なわけではありません。実は事前申請なしで中を横切ることもできるといいます。

横田空域は禁止・制限空域にあらず

 航空機の飛行方式は、視程が低くパイロットが目視で安全確認ができない時でも運航が可能な「計器飛行方式」と、十分な視程がありパイロットが目視で安全確認が可能な天候の場合に限って運航できる「有視界飛行方式」の2種類あります。

 クラスE空域においては、計器飛行方式の場合ではクリアランスと呼ばれる事前の許可が必要ですが、有視界飛行方式ではクリアランスなしで飛行が可能な空域と定義されています。

 つまり横田空域は、消防庁や警視庁のヘリコプター、各種事業用航空機など有視界飛行方式で飛んでいる航空機はアメリカ軍の許可なしで飛行が可能です。要は、横田空域は制限空域でも禁止空域でもありません。航空会社の定期便など計器飛行方式で飛行する航空機は事前の許可が必要ですが、これは横田空域に限った話ではなく、ほとんどの空域と同じ条件だといえるでしょう。

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関東甲信越の上空に広がる広大な横田空域。その中が6つに分かれているのが確認できる(画像:東京都都市整備局)。

 安全確認に必要な視程が確保できない気象状態においては、決められた飛行コース上を、間隔を維持しながら飛行することで安全を確保します。そのため事前の調整と許可が必要になるのは計器飛行方式において当然の話です。

 では、横田空域の中を航空会社の定期便は飛べないのでしょうか。実は、これについてもすでに運航されています。事前にアメリカ軍と調整することで運航している代表例を2つあげましょう。

 1つは、東京の調布空港から発着する新中央航空の離島便です。調布空港から大島、新島、三宅島、神津島の四島を結ぶ路線は、2013年まで横田空域の中を有視界飛行方式で運航していました。そのため、有視界飛行条件を満たさない悪天候時は運航することができませんでした。

 ただ、これでは就航率に大きな影響が出てしまいます。そこで、就航率を向上させるために東京都は在日米軍と協議を行い、新中央航空の便に限定して調布空港からの計器飛行方式による運航を実現しました。その結果、2013年6月18日より新中央航空の便は横田空域を計器飛行方式で飛行しています。

【見たことある?】横田基地のなかにある鳥居(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. ついでにこの際だから羽田への陸上からの進入ルートは危ないからやめてしまえ

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