「バイラクタル」陸自ついに導入か ウクライナの英雄的トルコ製無人機で“部隊”編成? その背景

ウクライナ戦の“英雄”とも讃えられるトルコ製の無人航空機「バイラクタル」を、ついに日本の陸上自衛隊が導入するかもしれません。陸自はこれをどう運用するのでしょうか。実は今回、バイラクタルの“ライバル”も比較検討されます。

バイラクタルだけじゃない もう一つの比較候補

 防衛省はバイラクタルTB2Sの調査と並行して、イスラエルのIAI(Israel Aerospace Industries)が開発したMALE「ヘロンMk.2」の調査にも着手しています。

 ヘロンMk.2は2020年2月に開催されたシンガポールエアショーで発表された、IAIのUAS「ヘロン」シリーズの最新型です。エンジンの変更によりヘロンに比べて速度性能と航続性能が向上しており、広域監視システム「WASP」を搭載すれば、国境を超えることなく広域を監視する能力も備えます。

 諸事情により実現はしませんでしたが、2015年1月に故安倍晋三元首相がイスラエルを訪問した際、イスラエル製のUASを自衛隊が導入し、そのUASを日本の航空機メーカーがライセンス生産をするための話し合いも行われたと筆者は耳にしています。

 トルコとイスラエル、ともに自衛隊が主要な防衛装備品を導入した実績のない国ですが、無人アセット防衛能力という概念の推進は、自衛隊の防衛装備品の構成や日本の航空防衛産業のあり方を変える可能性もあると筆者は思います。

【了】

【え…安倍氏の意志?】バイラクタルと比較検討されるもう一つの無人機(写真)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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