米の新戦闘機開発“イチ抜けた!” 名門の判断に見る行詰まり感 あんなにあったメーカーは

米軍の新型戦闘機開発への参加が有力と見られていた防衛大手ノースロップ・グラマンが、早々と不参加を表明しました。同国の戦闘機メーカーは、統合や淘汰を経て今やごくわずか。なぜ戦闘機開発は旨味がなくなってしまったのでしょうか。

あの“名機”たちのメーカーはどうなった

 ウクライナへの供与問題で話題となっているF-16戦闘機や、日本とF-2戦闘機を共同開発したジェネラル・ダイナミクスは現在も企業として存続しています。同社は依然として防衛大手であり続けていますが、軍用機事業部門は1992年にロッキードへ売却しており、戦闘機の開発と製造を手がける元請け業者ではなくなっています。

 ちなみにロッキードはジェネラル・ダイナミクスの買収から3年後の1995年、主にミサイルの開発と製造を手がけていたマーティン・マリエッタと合併して、現在のロッキード・マーティンとなっています。

 もともとジェネラル・ダイナミクスは、F-102「デルタダガー」や発展改良型であるF-106「デルタダート」の開発と製造を手がけたコンベアと、カナダの航空機メーカーだったカナデアが合併して1952年に誕生した企業です。コンベアはジェネラル・ダイナミクスの誕生後もコンベア事業部門として存続しましたが、民間旅客機の販売不振などにより1965年にコンベア事業部門を終了しています。

 F-105「サンダーチーフ」戦闘機の元請け業者であったリパブリック・アビエーションは、後にA-10「サンダーボルトII」攻撃機などを世に送り出したフェアチャイルドの一部となりましたが、同社は経営不振で2002年に経営破綻しています。

 第二次世界大戦で活躍したP-51「マスタング」、航空自衛隊も導入したF-86「セイバー」など、航空史に残る名戦闘機を生んだノースアメリカン・アビエーションは、現在はボーイングの一部となっています。

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ノースアメリカン・アビエーションの経営を悪化させた要因の一つとなったXF-107(竹内 修撮影)。

 同社はF-86の後、世界初の超音速戦闘機であるF-100「スーパーセイバー」の開発でも存在感を示していましたが、その一方でF-107戦闘機など、採用に至らなかった軍用機の開発への投資が経営を圧迫。また第二次世界大戦後、親会社であったゼネラル・モータースとの関係が希薄になったことなどから、1960年代中盤には経営状況が悪化していました。

 このため同社は1967年9月に、総合機械メーカーであるロックウェルと合併。さらに1973年、ロックウェル・インターナショナルに社名変更したことで、名門ノースアメリカンの名は消滅してしまいました。

【やっぱこういうルックス…?】ロッキード・マーティンの次世代戦闘機案(画像)

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