道路の補助標識「⇔」がナゾすぎる 「転回禁止」には必要で「最高速度」には不要? 警察庁に聞いた

道路標識「⇔」は、規制の区間内であることを示す補助標識ですが、付いている場合とそうでない場合があります。ただし東京都と神奈川県においては、転回禁止ほか4種類においてのみ必ず附設。理由を警察庁へ尋ねました。

車両横断禁止・横断禁止・警笛鳴らせでも

 東京都や神奈川県の道路標識を見ていると、「転回禁止」「車両横断禁止」「横断禁止」「警笛鳴らせ」の4種類の規制標識においてのみ、補助標識「区間内」(⇔)が必ず附設されています。例えば「最高速度」や「駐車禁止」などの標識と一緒に設置されていても、律義に転回禁止のみ補助標識が付いています。

Large 20230925 01
転回禁止にのみ、規制区間内であることを示す補助標識「⇔」が付いている。東京都内にて(2023年8月、大藤碩哉撮影)。

 何か理由があるのでしょうか。道路標識の設置基準などについて全国の警察へ対し通達を出す、警察庁 交通規制課に理由を尋ねたところ、次のような回答がありました。

「『最高速度』や『駐車禁止』は、道路の区間を定めて行う交通規制であり、補助標識『区間内』が附置されていなくとも、当該規制標識が区間内標識であることは明らかであるため、補助標識『区間内』を原則附置しないこととしております」

 つまり、最高速度や駐車禁止などでは「⇔」を省略できるというわけです。では逆に、上記4種において省略できない理由は何でしょうか。

 それは転回禁止などが、必ずしも道路の区間を定めて行う規制ではないから。区間の規制を「線」と捉えるならば、転回禁止などでは「点」の、つまり“交差点に限る”などピンポイントでの規制を設けられるためです。「⇔」を省略してしまうと、それが線での規制なのか点での規制なのか、あいまいになってしまうのです。

 事実、東京都や神奈川県で、区間規制ではない転回禁止や警笛鳴らせの標識を見てみると、補助標識には「⇔」の代わりに「この交差点」や「この場所」といった表記が見られます。まさにこれらは「点の規制」というわけです。

 ところで、多くの自治体では最高速度などの標識にも「⇔」が附設されています。前出の交通規制課が話すように省略可能ですが、省略するかどうかは各自治体の警察に委ねられているようです。

【了】

【ホントに律儀】わざわざ「⇔」後から外しただろ!

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス