「駐車場でドアミラーたたむ」慣習、なぜ生まれたのか? カギの「電動ミラー」実は日本発祥だった
駐車場に停める際、ドアミラーをたたむのはマナーだという風潮も一部で見られます。確かに電動格納機能があれば手間もなく、クルマとクルマのあいだも通りやすくなりますが、そもそも電動格納ドアミラーは何のためにできたのでしょうか
「ドアミラーをたたむ」の歴史は浅い
商業施設の駐車場などに停める際、隣のクルマのドアミラーがたたまれていないと、自車とのあいだを通るときなどは邪魔に感じるケースがあります。また運転席のスイッチひとつでドアミラーをたためるような電動格納機能を備えたクルマも多いためか、「たたむのがマナー」と考える人もいるようです。
ただこの慣習は、実のところ、そこまで長い歴史をもっているわけではなさそうです。
そもそも、ボンネットに固定されたフェンダーミラーではない、折りたたみできるドアミラーが日本で「解禁」されたのは1980年代のこと。そして現在も、手動でしかドアミラーをたためないクルマも存在します。
ドアミラーは、フェンダーミラーよりも外側に飛び出す幅が大きいことから、事故時に歩行者への衝撃を緩和する観点からも、たためる機構であることが保安基準で義務付けられています。とはいえ、駐車時にドアミラーをこまめにたたむ慣習ができたのは、やはり電動格納機能の普及が大きいでしょう。
いまやドアロックやエンジンスイッチと連動し、ドアミラーを自動でたたんでくれる機能を備えたクルマも少なくありません。世界的にもスタンダード装備のひとつとなっている電動格納式ドアミラーですが、実は日本が発祥とされています。
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