「亀有に行きたい、助けて…」関西人が東京の電車で大パニックのワケ 常識が通じない“路線の謎”描いた漫画が話題
確かにこの路線に駅があるはずなのに、案内では駅が無いように扱われている……東京ならではのJR線のシステムになれず、パニックになってしまった人の体験漫画が話題になっています。なぜ東京の路線は難しいのでしょうか。
関西の常識では理解できない
関西人が東京にやってきたところ、JRの路線網がややこしすぎて混乱した――という体験の漫画が、SNSで大きく話題になっています。
作者は羽鳥写真館@hatolier_cameraさん。「関西人が東京にやってきて『独特の路線システム』に翻弄される話」と題したものです。
まず、中央線の新宿駅の看板を見て”次の駅は中野”という標記に違和感。記憶では隣の駅は大久保だったはずなのに、なぜか書かれていません。しかも行きたかった場所は東中野駅。なぜ中央線の駅として「無かったこと」にされているのか、と混乱します。
地元の人なら、「その駅は中央・総武線各駅停車の駅だから、そちらの乗り場で黄色い電車に乗ればいいじゃない」と考えます。しかし、快速と各駅停車が別の路線かのように、乗り場も線路も異なり、ラインカラーや駅看板まで徹底して「別物扱い」する習慣は、関西の鉄道にはほとんど無いのです。
作者は同様に、東海道線と京浜東北線の違いにも付いていけず、「川崎の次が横浜って明らかにおかしいだろ」と困惑。最後は上野から常磐線に乗ったところ、北千住駅の次がいきなり松戸駅だと知らされ「亀有に行きたいです、助けて、どうしたらいいの」と悲鳴を上げます。
関西ならば、ひとつの路線に停車駅の多さで普通・快速・新快速といった種別が設定される「ごく一般的な」やり方がほとんど。快速線が各駅停車の駅を「無いもの扱い」する案内方法は、関西人の多くがとまどうかもしれません。コメントでも「痛いほどわかる」「上京した時ほんとに慣れなかった」と共感が上がり、3万近い「いいね」がついています。
首都圏のこのような路線は、1970年代の国鉄の「通勤五方面作戦」で、中距離列車と通勤電車を分離する施策の一環で生まれました。現在、以下の路線が、それぞれ同一ルートながら別路線として分離されています。
●東海道線・高崎線・宇都宮線(オレンジ)と京浜東北線(ブルー)
●中央線快速(オレンジ)と中央・総武線各駅停車(イエロー)
●総武線快速(紺色)と中央・総武線各駅停車(イエロー)
●常磐線(紺色)と常磐線各駅停車(地下鉄千代田線)(エメラルドグリーン)
【了】
関西私鉄でも阪急京都線の中津や南海本線の今宮戎と萩ノ茶屋はなかったことにされてるんじゃない?
関西私鉄のそれは違う路線だけど、この記事の関東のJRは、実質的に同じ路線なのに緩行線と快速線が別路線扱いになってる違和感が...って話でしょ?
似て非なる例えだよ。