いよいよ開業「JR日田彦山線BRT」災害から6年"バス専用道"で復活 鉄道と全く違う便利さに?
「鉄道→BRT」となったJR路線 最初の区間は?
JRの鉄道路線が「BRT」に転換され再出発する例は、今回で2例目。最初の例は、2011年の東日本大震災で壊滅的なダメージを受けた、岩手県・宮城県にまたがる太平洋沿いの「気仙沼線」「大船渡線」です。
気仙沼線は内陸部の前谷地~柳津をのぞく55.3kmが、大船渡線は内陸部の一ノ関~気仙沼をのぞく43.7kmが、それぞれ鉄道による復旧を断念。鉄道敷を再利用できそうな場所は再利用し、それ以外は並行道路を走る形でBRT転換が決定され、被災の翌年から順次運行開始となりました。
その後、専用道区間も順次追加整備が続けられ、今や気仙沼線BRTはほとんどが専用道区間、大船渡線BRTも竹駒周辺で専用道化工事が行われています。
大船渡線BRTでは専用道上の「駅」新設が著しく、小友~盛で碁石海岸口・大船渡丸森・大船渡魚市場前・地ノ森・田茂山の5駅が立派な「2面2線のホーム」として誕生しています。
さらに近年では、BRTの自動運転化が積極的に進められています。すでに2022年から一部区間で営業運転へ導入され、来年秋には柳津~陸前横山~陸前戸倉の約15kmが自動運転区間となる見込み。同時に、現在の「運転士が常に注視する」自動運転レベル2から、一定の条件下で「完全無人運転」が可能なレベル4の認証をめざすとしています。
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