意外と"鉄道王国"? 新幹線でつながる福井県「300kmの鉄道網」とは 爆走する路面電車、超ローカル線も
JRの「超ローカル線」が2つも!
●JR越美北線
福井駅を発着し、南隣の越前花堂駅から東へ分岐して大野市街、さらには九頭竜川の奥地へ入って九頭竜湖駅まで到達します。バスのような形のディーゼル気動車が、1~2両でトコトコと走っています。
えちぜん鉄道勝山永平寺線とは並行していて、勝山~大野をバスで移動すれば、2つのローカル線をぐるりと周遊することができます。
車窓は、福井市街と大野市街をのぞいてほとんど山岳区間です。途中の一乗谷駅は、越前地方の仙谷大名・朝倉氏の拠点があった「一乗谷朝倉氏遺跡」の最寄り駅で、博物館が昨年10月に開館し、県の目玉観光地としてPRされています。
もともと岐阜方面へつながる計画が頓挫したこともあり、沿線人口が希薄なことから、利用者数が1日2000人以下の超閑散路線に位置付けられ、その存続がときおり議題に上がっています。
●JR小浜線
敦賀より西側のいわゆる「嶺南部」を走り、若狭湾(日本海)に沿って京都府舞鶴市まで向かいます。エメラルド色の帯の電車が、敦賀~東舞鶴を1日10往復走っています。
こちらもやはり1日2000人以下の超閑散路線となっています。国鉄時代は急行「若狭」が福井~東舞鶴を結んでいたほか、出雲市から山陰本線・小浜線を経由して金沢・名古屋まで向かう長距離急行「大社」「しろがね」というのもあり、日本海ルートの輸送を担う存在でした。
【了】
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