「SUVにスライドドア」って最強? 死角はないのか? センチュリーが示したひとつの答え

デメリットに勝る? スライドドアがあると嬉しいSUVとは?

 スライドドアのデメリットのひとつは重いこと。スライドドアのホンダ「N-BOX」と、普通のドアを持つ同じ軽自動車の「N-WGN」を比べると、車両重量は40kgほども「N-BOX」の方が重くなっています。そして、クルマが重くなれば、必ず、走る/曲がる/止まるという走行性能、そして燃費が悪化します。

 アイシンの「リンク式パワードア(LPD)」は画期的ですが、ドアヒンジだけですむ普通のドアと比べれば、当然に重くなります。

 ですから、SUVに走りを求めるユーザーにとって、スライドドアは性能をマイナスに引っ張るアイテムになってしまいます。後席に人をあまり乗せることがないという人にとってみれば、スライドドアはまさに無用の長物でしょう。

 しかし、「後席に人を乗せることが重要」であり、「走りの良さは気にしない」というユーザーであれば、その評価はまったく別になるはずです。燃費は悪くなってほしくないでしょうが、走る/曲がる/止まるといった性能は、ほどほどで結構と考えているはず。乗り心地や、助手席・後席の乗員のことを考えると、無駄に走行性能が良くて、ゆさゆさ揺らされるよりも、動きが鈍重なくらいな方がよいとも言えます。

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マツダCX-8。国産3列シートSUVの代表格(画像:マツダ)。

 となれば、ファミリーユースで、ミニバンと同じようにSUVを使うユーザーは、スライドドアのデメリットよりもメリットが勝ります。具体的に言えば、3列シートSUVのユーザーであれば、スライドドアが欲しいと考える人もいるはずです。

 ただし、ひとつ気になるのはアイシンの「リンク式パワードア」は、存在感のある開閉機構が2列目シートの横にあって、3列目シートのアクセスに邪魔になりそうに見えることです。

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