20年現役バリバリ!「スカイラインGT-R」R34型パトカー 伝説の希少車 全国でも埼玉にしかないワケ

2ドアクーペであることが逆に…

 全国唯一のR34型「スカイラインGT-R」パトカーが配備されたのは、埼玉県警のなかでも高速道路交通警察隊でした。そのため、基本的には同県内の高速道路上のみが守備範囲だったわけですが、屈指の国産スーパースポーツである「スカイラインGT-R」のパトカー、そして埼玉県警にしかないという希少性から大きな注目を集め、その知名度は非常に高いものになりました。

 導入数は白黒のカラーリングのものが5台、覆面パトカー仕様のものが1台の計6台。現在は初期導入車から用途廃止が始まっていますが、いまだに複数が現役です。今回、所沢の航空記念公園で行われた交通安全運動の出発式に姿を見せたのは、2001年度に配備された、いわゆる「後期型VスペックII」と呼ばれるタイプでした。

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2023年9月21日、埼玉県所沢市の航空記念公園で実施された交通安全運動の出発式に参加していた埼玉県警の交通取締用パトカー。右手前がR34型「スカイラインGT-R」で、その奥がトヨタ「クラウン」の覆面パトカー、最後尾がスバル「WRX S4」の覆面パトカー(柘植優介撮影)。

 R34型「スカイラインGT-R」パトカーは、様々な意味で埼玉県警のパトカーを代表する存在です。パトカーとしてだけでなくクルマとしても圧倒的な知名度を持っているため、各種の公開行事などでは抜群の存在感を放ちます。

 それでも全車、すでに導入から約20年が経過しています。また使い勝手などは4ドアのセダンタイプのパトカーの方が優れているため、もっぱら今回のようなイベント中心で使っていると思われます。

 ちなみに、神奈川県警が保有するのはR33型の特注モデルである「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」白黒タイプです。ただ、こちらは埼玉県警のR34型よりもさらに古く、導入から四半世紀を数えるため、こちらもイベント主体になっている模様です。

【了】

【まるで間違い探し!】埼玉県警が誇るR34「スカイラインGT-R」各タイプを見比べ(写真)

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Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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