やっぱり新型「フェアレディZ」はパトカーになる? 警察車両として輝かしい実績、その可能性と意義
アメリカにおいて日産の新型「フェアレディZ」が公開されました。実は同車、警察車両としても輝かしい実績を持っています。それは歴代モデルの連続採用実績。これまでのフェアレディZパトカーについて見てみます。
衝撃的だった初代「フェアレディZ」パトカーの登場
2021年8月18日(水)、日産自動車の北米法人が新型「フェアレディZ」を世界初公開しました。先行して2020年9月に公開されたのはあくまでもプロトタイプで、今回が市販モデルとなります。
フェアレディZは1969(昭和44)年に初代が発表された日産の伝統的ブランドで、50年以上の歴史があります。駆動方式は一貫してFR(フロントエンジン・リア駆動)で、デザインはいわゆる「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ばれるボディラインを堅持してきました。
受け継がれてきた伝統はそれだけではありません。初代のS30型から、連綿とパトカーとして警察で運用されてきた実績を持っている、数少ないスポーツカーでもあるのです。
フェアレディZのパトカーが最初に配備されたのは、警視庁高速隊(高速道路交通警察隊)です。1970(昭和45)年に高性能モデルの「Z432」が1台、高速隊本部に配備されたのを皮切りに、翌1971(昭和46)年に4台の「Z432」が、開通間もない中央自動車道を取り締まるため府中分駐所(当時)に配備されました。
1972(昭和47)年には日産の寄贈で神奈川県警高速隊に「240ZG」が配備されます。同車は37万km以上を走り、1980(昭和55)年に退役。神奈川県警の交通安全センターで展示されたのち、2004(平成16)年に寄贈元の日産に返還され、同社で大切に保管されています。
なお警視庁や神奈川県警以外に、三重県警などでも初代フェアレディZのパトカーが使用されています。
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