中国の「度重なる挑発飛行」にアメリカ激怒! 機密映像公開で「驚愕の件数」明らかに
事故の危険性が高いと非難。
2年間で180件以上も発生!
アメリカ国防総省は現地時間2023年10月17日、これまで機密扱いとされていた映像を多数公開し、インド太平洋地域での度重なる中国人民解放軍空軍機による、アメリカ空軍機への異常接近行為を批判しました。
インド太平洋地域を担当しているイーリー・ラトナー国防次官補は、これらの行為を「アメリカ軍が国際空域で行っている行動(自由で開かれたインド太平洋)を妨害するための集中的な作戦」と指摘し、「アメリカ軍機は安全かつ、責任を持って国際法に従って飛行している」と強調しました。
これらの行為は太平洋上の中国の領海ではない国際空域上で、意図的に行われているようです。ここ2年間で、180件以上の挑発的な飛行や、アメリカ軍のパイロットが無線で呼びかけたところ暴言で返すなどの行為があったそうです。さらにこのような行為はアメリカの同盟軍機にも行われているとのことで、それらの件数を合計すると、300件近くになると国防総省は発表しています。
公開された映像では、パイロットの顔が分かるほど接近した中国空軍機が映し出されており、中には、わざと対空ミサイルを妨害するための装備である「チャフ」や「フレア」をばらまいていく機体や、約20フィート(約6m)という近距離を飛行する機体もあったとのこと。航空機に置いてこの距離はもはや衝突寸前ということで、アメリカ軍機は回避行動をとらざるを得なかったそうです。
これらの件に関して、ジョン・アキリーノ米インド太平洋軍司令部長は迎撃行為そのものは世界の軍隊が日常的に行っているとしつつも、挑発行為に関しては別とし「事故につながる可能性が高すぎる」としました。
アキリーノ太平洋軍司令部長は、この挑発行為に関して、2年間に渡り中国側と対話を求めているそうですが、実現していないそうです。
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