ロシア最新鋭の自走砲「コアリツィヤ-SV」量産開始へ 「毎分10発以上」ウクライナへの投入は?
T-14との互換性はない?
戦場投入はかなり先だと予想される
ロシアの国営軍事企業であるロステックは2023年10月20日、最新型の自走砲2S35「コアリツィヤ-SV」が性能試験に合格し、量産開始が可能になったと発表しました。
この最新自走砲は2015年5月にモスクワで行われた、対ドイツ戦勝記念式典で初お目見えした車両です。
152mm榴弾砲を装備した自走砲で、毎分10発以上の発射速度を持ちます。砲塔はステルス性を考慮したデザインになっているといわれており、歩兵、戦車・装甲車、地対空ミサイルシステム、砲兵陣地など、あらゆる地上目標を最大70km離れた距離から撃破できる射程を持ちます。
さらに、砲塔は完全自動化されているとされ、砲手は車体前面にある、装甲に守られたカプセル内で射撃を行うとみられています。さらに、車長がデジタル・ディスプレイを操作することで、戦術システムとリンクさせ、あらゆる気候条件での24時間体制の地形観測や射撃ユニットの自律計算、射撃修正を行うことができます。
なお、開発当初はロシア軍の次期主力戦車であるT-14「アルマータ」とシャーシの互換性を持たせると噂されていましたが、写真などで微妙に車体の形状が違っているとの噂もあり、詳細については明らかとなっていません。また、量産開始の許可が出ただけで大量生産体制になっていないことから、現在行われているウクラナイでの軍事行動へ、すぐに投入されるという訳ではないようです。
【了】
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