「最後に引き金を引く人間」がジャマになる時代 ロボ兵器vsロボ兵器 揺れる意思決定のあり方

ドローンに代表されるように、現代戦では無人機が活躍しています。では、戦争を全てロボットが行う時代は来るのでしょうか。人間の意志を介さずにロボットが武器を使用する時代が、もう近づいています。

対ロボットのロボット、2メーカーが展示

 一口にロボット兵器といっても、武器使用はリモコンで人間が制御するものと、LAWSのように自動化されたものがありますが、どの国でも武器使用を決心するのは人間の専権ということを表明しています。突き詰めれば「人間に危害を加えるのはあくまで人間でなければならない」ということです。

 この解釈で、「ロボットは人間に危害を加えてはならない」というアシモフの第一原則と整合を図ろうとしています。しかし、ロボット同士が対峙した場合はどうでしょう。

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イスラエルのハロップ徘徊型弾薬。敵のレーダー波を捕らえると自動的に自爆攻撃する。自律型致死兵器システム(LAWS)といえる(Julian Herzog, CC BY 4.0 via Wikimedia Commons)。

 無人機(ドローン)の発達の一方で、対抗するロボットが登場するのも自然な流れです。2023年、アメリカの合衆国陸軍協会(AUSA)の年次総会に、2つのメーカーが短距離防空システム(SHORAD)を無人車に搭載したデモンストレーターを展示しました。空のロボットに地上ロボットで反撃しようというわけです。

 ひとつが、アメリカン・ラインメタルの短距離防空システム(SHORAD)「スカイレンジャー30」をテクストロン・ディフェンス・システムの無人車「リップソウM5」に搭載したものです。スカイレンジャー30はエリコンの30mm機関砲、FIM-92スティンガー、ミストラル短距離防空ミサイルを装備しています。

 2つ目がゼネラル・ダイナミクス・ランドシステムズ(GDLS)が展示した、スティンガー地対空ミサイルと30mm機関砲のSHORADを搭載した無人車「TRX」。SHORADを無人車に搭載する理由は、人員が直接攻撃を受けるリスク低減のほか、対空システムがコンパクトになって使い勝手が良くなるからです。

【無人兵器の戦争に?】対「空のロボット」という地上ロボット

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  1. 人間が乗っていないものを乗りものと呼べるのか? 

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