「上空からドッカン!」なくなる!? 米空軍AC-130J攻撃機から105mm砲撤去を検討 最終決定は?
初搭載から50年 ただ撤去するにも費用が…
アメリカ空軍としては105mm砲の撤去を決めたわけではないとしていますが、AFSOCは2025年まで研究分析を実施したのち決定を下すとのこと。ただ、「エアフォースタイムズ」によると、匿名を条件に語ってくれたAC-130Jの運用関係者のハナシではAFSOC内ではAC-130Jから105mm砲を撤去することがほぼ決まっているといいます。
とはいえ、情報筋のハナシとして105mm砲が設置されていた部分のスペースはとても巨大なため、仮に撤去した場合、機体の重量バランスに大きな影響をもたらすほか、その砲身を機外へ突き出していた横穴もふさぐ必要があり、そういった改修費用は1機あたり数百万ドルにもなるだろうとしています。また、状況によっては胴体を切断し、再設計する必要に迫られるかもしれないとも明記していました。
なお、「エアフォースタイムズ」では、空軍高官のハナシとして「105mm砲がなくても近接航空支援は可能である」「近接航空支援は、空軍が創設されて以来、一貫して行ってきた任務のひとつであり、それは今後もなくならないであろう。機能を削減するのではなく拡大するのだ」というコメントも掲載していました。
AC-130対地攻撃機に105mm砲が搭載されたのは、1973(昭和48)年のこと。AC-130E「ペイブ スペクター」が初めてでした。その後出た改良型のAC-130HやAC-130Wなどにも一貫して装備されてきましたが、初搭載から50年を経てAC-130シリーズは曲がり角に来ている模様です。
【了】
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