ロシア製じゃなくて「ラファールどうですか?」 旧ソ連の構成国に戦闘機を売り込むフランス その狙いとは

フランスのマクロン大統領が、カザフスタンとウズベキスタンを訪問した際に自国製の戦闘機「ラファール」を売り込みました。ロシアの影響力が強い国々で、この提案はなにを意味するのでしょうか。

なぜロシア兵器を購入しなくなったのか?

 ロシア軍機の購入をためらう国が出てきた背景としては、北大西洋条約機構(NATO)を中心とした、西側諸国の防空システムとの互換性の問題があること、また2014年3月のクリミア併合以降の西側諸国の制裁により、そもそも部品供給が滞りがちなこと、さらにロシアと一緒に自国も制裁の対象になる懸念などがあるようです。

 最近では、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻も大きく影響しています。ロシアが「特別軍事作戦」と呼称するウクライナとの戦闘を開始した後、さらにロシア製兵器の納入は滞りがちになっています。

 とはいえ、ウズベキスタンやカザフスタンといった、ロシアの影響力が強いと思われる両国がフランスの案を検討するということは、兵器市場にとって大きな転換点といえます。実は2023年6月のパリ航空ショーにおいて「ラファール」の製造元であるダッソー・アビエーションのエリック・トラピエCEOが「2022年2月のウクライナ侵攻が戦闘機の競争力学に影響を与えている」と発言しており、ロシア兵器市場のさらなる切り崩しを意図しての売り込みであることがうかがえます。

Large 20231203 01
Su-35はイランが最近購入すること表明したが先行きは不透明(画像:ロシア国防省)。

 ロシアの影響力が強い国はアメリカ製の兵器の購入も、ロシアの反応を見て控えるケースがあるのだそう。そうしたなか、兵器輸出に関しては伝統的にどこでも売る“中立国”だったフランス製の兵器にとって有利に働く部分も大きいようです。事実、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のデータを元に「グローバルノート」が算出した2022年の兵器輸出額の国別ランキングでは、フランスがこれまで2位だったロシアを追い抜いて世界第2位の武器輸出国となっています。

【了】

【かなり採用国が多い!】各国が運用する「ラファール」たち(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス