年1日だけ!「新幹線指令所の大引っ越し」とは!? 大阪にある「第2の中枢部」の出番がやってきた日

「運転を再開します」車内アナウンスの裏に現場の奮闘

「現場の安全確認はすべて完了しました。〇時〇分、運転再開です!」当該列車が動き出すと、ひとまず突発対応は一段落。情報交換は引き続き密に行われていますが、ひとまず安堵の雰囲気が漂っていました。

 この案件では新幹線に短時間ながら運転見合わせが発生したため、各方面への情報伝達が必要となります。車内放送ではおそらく「ただいま、新大阪駅で非常ブザーが押され、列車が緊急停止しました。そのためしばらく運転を見合わせていましたが、この列車も数分遅れで新大阪駅に到着予定です」などというアナウンスが乗客に伝わることでしょう。

 こういったアナウンスを私たちが聞くまでに、輸送列車指令が判断し、輸送旅客指令が駅と各列車に情報伝達する作業があったのです。それが行われている現場が、まさにここ総合指令所なのです。同時に、隣の席の「情報指令」は、公式サイトやSNSで「非常ブザーが押された影響で、遅れが発生しています」などの告知をおこなっています。

 1年に1回の「大阪指令」ですが、突発的なトラブルにも動じることなく、指令員たちは平常運行に向けて、無駄のない動きで連携を取り合っていました。きょう1日は終電の運転終了まで大阪で指令が続けられます。その後、明日の始発までに、指令所の権限は大阪からまた東京へ切り替えられていきます。

【了】

【画像】緊張の本番体制! 突発的に現場を指揮する「総合指令所」の「華麗なチームプレイ」の様子

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