「橋です」「いや、駅です!?」 異色すぎるJR駅ができたワケ 背景に悲しい過去

立派なトラス橋の“なか”にあるという珍しい駅が四国に存在。外から見ても橋梁にしか見えず、駅の待合室には通過する特急列車の轟音が響きます。なぜ橋の上に駅が作られたのでしょうか。

東海道新幹線とも関連あり?

 ただ、ここの旧線には大王信号場と土佐北川駅を含んでいました。再度の工事は線路を穴内川右岸から左岸に移設すると共に、延長2067mの大豊トンネルを建設する大規模なものとなりました。新線の大半がトンネルのため、平地がありません。新線の土佐北川駅は500m北の第3穴内川橋梁上に置くしかない、という結論となったのです。

 あわせて大王信号場も廃止され、土佐北川駅は単線である土讃線の交換駅としての役割も担うことになりました。1986(昭和61)年に再開業した新駅は穴内川の上にありますが、国道32号上でもあるので、橋梁に沿って側道もあり、出入口は2か所となっています。

 ホーム延長は95m、ホーム幅3mで、橋梁のホーム側は長さ50mの防風板を設置して、乗客を暴風から守っています。ホームがある関係で、幅は11mあり、鉄道橋梁としては広めです。ホーム上からは穴内川の絶景が楽しめます。

 ホームの一部には7.7mの屋根があり、階段で外に続いています。階段下には待合室がありますが、ユニークなのは「列車の通過」時刻表があることです。待合室にいても、特急通過時は凄まじい轟音がして、迫力がありました。

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待合室には、0系新幹線のビュフェで採用されたFRP座席にヒントを得たベンチがある(2023年12月、安藤昌季撮影)。

 待合室のベンチは、0系新幹線のビュフェで採用されたFRP座席をヒントにしたもの。原型はアメリカ人デザイナーであるチャールズ・イームス&レイ・イームス夫妻がデザインしたものです。軽量かつ安価で量産にも適しており、東海道新幹線や東急電鉄のホームベンチ、青函連絡線の甲板ベンチ、東京オリンピック(1964年)の会場でも採用されています。

 ベンチの白と青は東海道新幹線をイメージしたカラーです。日差しが届かない待合室では退色もほとんどなく、東海道新幹線開業時の座席が残されている場所ともいえます。

【内部はどうなってる?】ほぼ「橋」な土佐北川駅(写真39枚)

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