世界に1機の“空飛ぶ病院”キタ! 今年の関西圏空港を騒がせた「激レア機」たち 異形「ベルーガ」は何しに?
神戸には「ベルーガ」もキタ!
2023年5月、神戸空港には、胴体上部が大きく膨らんだルックスを特徴とする、ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスの貨物機「ベルーガST」が飛来しました。
「ベルーガST」は旅客機「A300-600」をベースとし、おもにエアバス製航空機のパーツを輸送する目的で作られました。「ベルーガ」は「シロイルカ」の意味で、まさにそのユニークな外観が由来です。特徴的なルックスは、翼などの長尺の荷物を運ぶため。最大で幅7.1m、高さ6.7mの大型貨物を積載できます。
「ベルーガST」はこの特別輸送機「ベルーガ」シリーズの初期タイプにあたり、現在、エアバス製航空機のパーツ輸送業務は後継機である「ベルーガXL」が主担当になっています。そのようななかエアバスでは、2022年1月にパーツ輸送から外れた「ベルーガST」を利用し、その胴体を生かして、大型貨物の空輸サービスを提供する新事業を立ち上げました。これは同型機を用いて宇宙、エネルギー、防衛、航空、海運、人道支援などの分野の一般顧客に対し、貨物空輸を行うというものです。
「ベルーガST」が神戸空港へ飛来したのもこの事業の一環で、貨物室には、日本国内の顧客むけのエアバス製のヘリコプター「H225」を2機搭載。神戸空港には、エアバス・ヘリコプターの事業所があることから、同空港を最終目的地として飛来してきたようです。
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