全通まで「東海環状道」あと1区間だけに!? 2024年度に大前進“スーパー抜け道”どこまで進んだ?
遠い将来の話だと思われた全通まで、いよいよあと少しです。
西側ルートも工事が大詰めに
名古屋近郊をぐるっと結び、放射状に伸びる「新名神」「名神」「東海北陸道」「中央道」をそれぞれ横軸でつなぐ高速道路「東海環状自動車道」が、いよいよ2024年度、全通まで「あと1区間」を残すのみとなります。
東海環状道が全通すれば、東海地方を通過する交通は、名古屋中心部をはじめとする混雑区間を迂回してスムーズに通行することができます。
たとえば、名神から東海北陸道で高山方面へ行きたいとき、いままで一宮JCTの大渋滞ポイントに悩まされていたのが、養老JCTから美濃関JCTまでショートカットできるようになります。特に、新名神から東海北陸道に行く際が面倒で、現在はろくな直結ルートが存在していません。東海環状道は新四日市JCTからまっすぐ北へ伸びて美濃関JCTまで行くことが可能となります。
岐阜市民にとっては、羽島や各務原まで市街地を走らないと高速に乗れなかったのが、岐阜大学付近に「岐阜IC」が誕生することで、利便性が高まります。
いまの時点で未開通なのが、以下の3工区。そのうち2工区が、2024年度内(2025年3月末まで)に開通を迎える見込みです。
【2024年度開通】大安IC~北勢IC
【2026年度開通】北勢IC~養老IC
【2024年度開通】大野神戸IC~山県IC
現場では橋脚がずらりと並び、今年度開通の2工区はすでに橋桁もどんどん架かっている状況。ハイライトである、糸貫IC~岐阜IC間で山を貫く「御望山トンネル」は未貫通。急ピッチで工事が進められています。
2026年度開通の北勢~養老については、予定どおり開通できるかは「用地取得等が順調に進行」するかどうかにかかっているといいます。工事は進行中で、三重・岐阜県境をつらぬく約4700mの「養老トンネル」も、北側で3割が掘削済みとなっています。
新東名~中央道~東海北陸道が2005年につながって、名古屋近郊エリアの交通ネットワークは劇的に変化しました。それから約20年、西側の”ミッシングリンク”があと一息というところまで来ています。
【了】
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