飛行機の客室“新時代”突入? 「今年ベール脱いだ新型旅客機」を振り返る JALやスタフラ…驚き連続!
2023年、3つの国内航空会社で新型の旅客機が納入・運航を開始しました。これらはいずれも、既存機から大きくアップデートが図られた客室仕様となっており、旅行者の快適性の向上が大きく期待できるものに。その3つを紹介します。
JALへは「20年ぶりの国際線主力機」が納入
2023年、3つの国内航空会社で新型の旅客機が納入・運航を開始しました。これらはいずれも、既存機から大きくアップデートが図られた客室仕様となっており、旅行者の快適性の向上が大きく期待できるものとなっています。
12月、JAL(日本航空)が20年ぶりの新型長距離国際線主力機「エアバスA350-1000」を受領しました。デビューは年明けですが、すでに内装などが一部報道陣に公開されており、従来のものから抜本的な刷新が図られています。
客室はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスで239席が設置。姉妹機であるA350-900などに採用されている国内線最新仕様のデザインを意識した、「日本の伝統美」をモチーフにしたインテリアとしています。
たとえばファーストクラスは他の航空会社ではあまり類を見ない、150cm超の高い壁を設置した完全個室型のもの。座席は通常時の「ソファー」モードに加え、半分を座席に半分をベッドとする「シート&シングルベッド」、席をすべてベッドとして使う「ダブルベッド」、計3モードが選択できる個性的な仕様となっています。
また、ビジネスクラスも、同社史上初の扉付き個室タイプのものが導入。プレミアムエコノミークラスには、背もたれを引き起こす際の乗客の負担を大きく減らすべく、世界の航空会社では初となる、電動リクライニング機能を備えています。
個人モニターは全クラスで4Kに対応し、AC電源コンセントとUSB Type-A、Type-C、計3種類の充実した充電設備も導入。機内エンターテインメント設備はBluetooth接続に対応することで、乗客自身の使い慣れたワイヤレスヘッドホンによる接続が可能で、これまでの旅客機の機内で頻発していた「ヘッドホンのヒモが引っかかって動きづらい」ことによるストレスが、大きく軽減されるような工夫もこらされています。
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