空母化した「かが」以前と全然違った! F-35B発着の甲板は台形から“長方形”に 最大限拡張のワケは

ヘリコプター搭載護衛艦「かが」の“空母化”改造工事がまもなく終わりを迎えます。具体的にどういったところが変わったのでしょうか。また、艦首形状をわざわざ変えた理由についても解説します。

形状変わった艦首以外にも注目ポイントあり

 262.1億円をかけて2021年度から改修工事が行われている「かが」の外観上の特徴は、なんといっても長方形の飛行甲板です。上から見るとアメリカ海軍のアメリカ級強襲揚陸艦のような形状になっています。

 中央に見える紅白の線がセーフ・パーキングラインで、右舷側のエプロンと左舷側の滑走路とを分けています。ヘリコプター・スポットを貫く黄色の線はF-35Bが滑走する中心線に当たるトラム・ライン。艦首に引かれているのが滑走路の先端を表すバウ・ラインで、その後ろに見えるのが、F-35Bが推力ノズルを下に向けて上昇を始める際に目安とされるショート・テイクオフ・ラインです。第4、第5スポット付近はF-35Bが着艦する際のジェットエンジンのブラストに耐えられるよう、耐熱塗装が施されました。

 さらに、夜間における航空機運用のための灯火装置を設置したほか、動揺を防止するためのフィンスタビライザーの増設、艦橋後部への着艦誘導装置の設置なども行っています。ただ艦内については、F-35B関連の改修が行われておらず、第2回特別改造工事で艦内の搭乗員待機区画などを整備する予定です。

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艦首形状を変更していない護衛艦「いずも」の俯瞰写真(深水千翔撮影)。

 ところで、なぜ「かが」は多額の費用をかけて、大きく艦首形状を変えたのでしょうか。

これまで、いずも型の飛行甲板の艦首部分は、船体に沿って緩やかな曲線で構成された台形のような形をしていました。

 しかし、以前の台形型では、艦首付近に強い気流の流れが生まれ、F-35Bの発艦に影響を及ぼしてしまいます。

 実際、「いずも」では甲板の幅が左右均等になっている場所にバウ・ラインが置かれ、それにともなってショート・テイクオフ・ラインも艦橋付近に引かれていました。2021年10月にはアメリカ海兵隊のF-35Bによる発着艦テストが行われましたが、同機を本格的に運用するとなると。飛行甲板のスペースを拡大しなければならないことが判明しています。

【ドコが変わった?】これがF-35B戦闘機を運用するための改造ポイントです(写真)

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