空母化した「かが」以前と全然違った! F-35B発着の甲板は台形から“長方形”に 最大限拡張のワケは

ヘリコプター搭載護衛艦「かが」の“空母化”改造工事がまもなく終わりを迎えます。具体的にどういったところが変わったのでしょうか。また、艦首形状をわざわざ変えた理由についても解説します。

空母化されたら「かが」の艦種区分変わるの?

 こうした背景から、「かが」では気流を軽減してF-35Bを安全に発艦させることができるよう、飛行甲板を矩形(長方形)に変更したのです。なお、これに伴い艦首の下まで張り出しが設けられ、真正面から見たときのイメージもだいぶ変わりました。

 バウ・ラインも艦首の位置に引かれ、ショート・テイクオフ・ラインも前部エレベーターの前側に置かれています。艦首付近の駐機スペースも広がったことで、機体への武器や燃料の積み込みといった作業も効率化できるでしょう。今後は「いずも」でも同様の改造が行われる予定です。

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空母化改装前の、艦首が台形だった時の護衛艦「かが」(深水千翔撮影)。

 これほどの改造を行った「かが」ですが、海上幕僚監部広報室によれば「『ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)』という艦種から変更はない」とのこと。海幕広報は「『いずも』型護衛艦は、ヘリコプター運用機能、対潜水艦作戦機能、指揮中枢機能、人員や車両の輸送機能、医療機能等を兼ね備えた『多機能な護衛艦』」として位置付けていると説明しています。

 搭載機となるF-35B戦闘機は、防衛省の2020年度予算から調達が行われています。同機は2024年度に配備が始まり、最終的に42機が導入される計画で、防衛省は2024年度予算で航空自衛隊新田原基地に「臨時F-35B飛行隊(仮称)」を発足させる方針を明記しています。

「いずも」「かが」の改造が終わり、艦載機として航空自衛隊にF-35Bが配備された暁には、汎用護衛艦や対空ミサイル搭載護衛艦(イージス艦)などとともに「日本版空母打撃群」が編成される日が来る可能性があります。

「いずも」に続く次のステップとして、「かが」が運用に戻る時が今から待ち遠しいです。

【了】

【ドコが変わった?】これがF-35B戦闘機を運用するための改造ポイントです(写真)

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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