「これ、ブルートレインだぞ…」 元日本の国鉄車両がとんでもない所を走るタイの特別列車に乗った 往復6時間、驚き連続!

いた! まさしくブルトレ! 車内に入ると「えー!!」

「ひまわり列車」の出発時刻はとても早く、バンコクのファラポーン駅を朝6時に発ちます。駅へは5時半には向かわなくてはならず、タクシーで出向くことに。とはいえ歴史ある駅なので、雰囲気もばっちりで、旅情を盛り上げてくれます。構内には、同じく観光列車に使われる蒸気機関車も停車していましたが、カラーリングが少し派手なのは、タイスタイルといったところ。ここから、片道約3時間の列車旅が始まります。

 発車するホームに向かうと、そこには見慣れたブルーの車両の姿がありました。実は、タイ国有鉄道では日本の元ブルートレインだった車両たちが現役で活躍中。それらは元色が保たれたものから現地カラーに回収されたものまで様々ですが、内部に日本語表記が残るなど当時の面影も残します。

 少し車内を見学してみると、編成後部の車両に、サロンだけでなく会議室もあるなど、ちょっと不思議な作りです。そこにも乗車が可能なようで、テーブルには手荷物が置かれていました。人気の寝台車はというと、座席の生地が元のブルーから赤色に張り替えられ、ちょっと派手になっていましたが、懐かしい寝台は、そのまま。当日は、多くの仲良しグルーブのご婦人たちが利用しており、学生の頃に戻ったように会話に花を咲かせていました。

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早朝のファラポーン駅で。ひまわり列車には日本の国鉄の客車が連結されている(大音安弘撮影)。

 私が乗車した冷房車は、左右2座ずつのリクライニングシートとなっており、窓側には形状こそ違いますが、小さなテーブルも残っています。暖かい気候のタイだけに、空調は一新されており、良く冷えて寒いくらい。上着を持ってきて大正解でした。

 いよいよ長旅の始まりです。列車は街中を抜け、高架となった新路線も走ります。バンコクでは中心部から離れた周辺部でも開発が進んでおり、新しいビルが建ってきていますが、郊外にでると、のんびりした田園風景が広がります。

 車内では車掌さんが検札に訪れ、チケットを手渡すと、切符切りでパチン。私の子供の頃は、まだ改札で駅員さんが切符を切ってくれていたので、ちょっと懐かしく思えるシーンでした。その他にも、車内では弁当販売に加え、タイ国有鉄道によるプレゼント抽選会があり、旅を楽しませてくれます。

【え、印象全く違う!】これがタイの元「国鉄ブルートレイン」です(写真57枚)

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