「これ、ブルートレインだぞ…」 元日本の国鉄車両がとんでもない所を走るタイの特別列車に乗った 往復6時間、驚き連続!

ここは北海道か!?

 それは、JR北海道から移籍したキハ183系気動車です。札幌~網走間の特急「オホーツク」などに使われていましたが、カラーリングも当時のまま、タイの地にいたのです。

 このキハ183系は、2016年度に引退した車両をタイ国鉄が無償で譲り受けたものだそう。当時の映像を見ると、外観は錆びてボロボロでしたが、敢えて当時のままに再塗装し、リフレッシュしたことが分かります。

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ファラポーン駅に停車していたキハ183系。高運転台の初期タイプで、北海道では特急「オホーツク」などとして走っていた(大音安弘撮影)。

 車両には、「JRHOKKAIDO」のロゴや形式番号標もしっかりと残されています。日本から来た特急電車というアピールと共に、日本とタイの友好関係を示すものでもあるのでしょう。

 キハ183系は現在、観光列車として活躍中で、タイの人たちにも人気だそうです。こうした日本の列車に懐かしさを感じられるのも、タイの鉄道旅の魅力でしょう。外国人観光客よりもタイ現地の観光客の方が圧倒的に多いため、メジャーな観光地に飽きた人にもおススメです。

【了】

【え、印象全く違う!】これがタイの元「国鉄ブルートレイン」です(写真57枚)

Writer: 大音安弘(自動車ライター)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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