東京オートサロン初参戦のヤマハ、全力で「ホンダのバッテリー」推し!? 交換式バッテリーで“珍モビリティ”続々

月面バギーですか!? 自由自在の乗りものたち

 そのバギーは、今回の展示のあくまで“一例”。今回のヤマハの目玉は、モバイルパワーパックを採用した小型低速EV汎用プラットフォーム「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」、つまり“駆動部と足回りだけ”です。

 これを活用し、車体を様々なメーカーとのコラボによって考案した複数のモビリティを展示しています。

 一人乗りの未来的なカクカクした乗りものから、筒状ボディのホンダ「モトコンポ」のような四輪モデルなど、その形は自由自在。バッテリー1個使用か、複数使用かで、用途に合わせて出力や車体の大きさも変えられるそうです。

 ヤマハはこのプラットフォームまず企業向けに提案し、ニーズに合わせたモビリティの創出につなげる構えです。今回の展示は、このプラットフォームを活用したモビリティのカタログのような意図があると話していました。

 なお、今回の出展モデルはどれも公道走行はできないそうですが、それが可能なモデルをつくることもあり得るといいます。その区分も、特定小型原付から小型特殊自動車など、様々に考えられるそうです。

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モバイルパワーパックのバッテリーステーションと、ヤマハの「Concept 580」。くどいようだがヤマハのブースである(乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみに、モバイルパワーパックの規格は、もともとホンダだけでなくヤマハやKTM、ピアジオといったメーカーと共同で策定されたもの。それを活用したヤマハの展開が本格化しそうです。

 一方、同様にEV小型モビリティの「足回り」だけを提供し、車体は他の企業に考えてもらうというビジネスモデルは、スズキも2023年12月の「国際ロボット展」で提案していました。

【了】

【面白!】ホンダのバッテリーで作られたヤマハの“珍モビリティ”たち(写真)

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