ボーイング存続に黄色信号?「737MAX」あわや大惨事に航空会社が失望感あらわ 波紋どこまで広がる?

アラスカ航空のボーイング737MAX9が起こした大トラブルを受け、アメリカ企業がボーイングを見限る可能性が出てきました。米連邦航空局も生産拡大を認めないなど、同社に厳しく対応しています。

日本の航空会社も対応を迫られるか?

 そのような中、737MAXはユナイテッド航空やアメリカン航空、デルタ航空、サウスウエスト航空といったアメリカの航空会社からは受注を確保しており、日本もANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)が737MAX8を、スカイマークが737MAX8と737MAX10の導入を決めています。

 しかし、冒頭に記したように2024年1月5日、アラスカ航空1282便の737MAX9(機体記号N704AL)で飛行中に突如として側壁が吹き飛ぶという事故が発生しました。この事故では非常口として使用しない開口部を塞ぐ「ドアプラグ」が脱落しており、一部の報道では固定するボルトなどの取り付けが不十分なまま、ボーイングの工場から出荷された可能性が指摘されています。

 それが本当なら、安全運航の大前提となる品質に問題があるということに繋がり、ボーイングの信頼は大きく損なわれることになるでしょう。

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ライアンエアーのボーイング737MAX(画像:ボーイング)。

 実際、アラスカ航空のベン・ミニクッチCEO(最高経営責任者)やユナイテッド航空のスコット・カービーCEOはボーイングに対して失望感をあらわにしています。さらに開発中の「737MAX7」と「737MAX10」では、FAAに求めていたエンジン防氷システムなどに関する安全基準の例外措置を取り下げる事態となっており、早期の商用化は困難になりました。

 これを受け、ユナイテッド航空は発注済みであった737MAX10の納入が大幅に遅れそうなことから、穴埋めが必要な状況に陥っており、結果、前述したようにエアバス製のA321neoが選択肢としてあがっているようです。

 なお、ボーイングは新型の大型機としてボーイング777Xを開発していますが、同社の信頼性に疑問が生じている現在、こちらにも大きな影響が出る可能性は極めて高く、場合によっては初号機納入に向けたスケジュールがさらに遅れることが考えられます。

 アメリカの大手航空会社が軒並みエアバス製の航空機に鞍替えした場合、その余波は日本の航空会社にも及ぶかもしれません。

【了】

【コックピットの様子も】ボーイング737MAXの前後左右、機内をイッキ見!

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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