やっぱり速かった!北陸新幹線「敦賀~金沢」の凄まじい疾走 「新幹線は移動革命」試乗列車で再確認

新幹線の速さが旅行感覚を変える?

 そうこうしているうちに、試乗列車は石川県に入り、広大な金沢平野のなか、加賀温泉駅と小松駅を通過。あっという間に金沢駅へ到着してしまいました。乗車時間は57分。なお富山に行きたい人は、そのまま乗り続けていれば25分で到着します。やっと座席でくつろいで「旅行しているなあ」と感じる頃合いです。

 敦賀への帰路も、メモや画像の整理、SNS投稿をしているうちに、あっという間に終わってしまいました。今まで在来線特急で感じた「ガタンゴトン」が無く、「ビュンビュン」という滑らかな音と振動なので、乗車感覚以外のことへ意識が向きやすくなるのも理由でしょう。

 福井の距離感を知っている人であれば、「本当に福井に着いたのかピンと来ない」という感覚になるかもしれません。福井に始めて来る人であれば、「こんなに近いならもっと早く訪れればよかった」と錯覚するかもしれません。

 これは長崎に新幹線が到達したときも同じでした。今までの在来線特急での移動は、最初こそ「思えば遠くへ来たもんだ」という旅情に浸ったものの、2回目以降は「えっちらおっちら走る」という存在に思えたものです。旅行者から「新幹線に乗るともう在来線に乗れない」という声も聞こえるのは、新幹線によって「目的地での滞在時間がぐんと増えた」という嬉しさが何よりも強いことを示しています。

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金沢駅の駅名標。開業に向けて「小松駅」の存在が隠されている(乗りものニュース編集部撮影)。

 首都圏からすれば、新幹線一本で福井へ到達できること自体が大きなことでもあります。それも含め、今後の福井へ人の流入がどうなっていくのか、期待させてくれるような試乗列車の「疾走っぷり」でした。

【了】

【画像】乗ってみた!「北陸新幹線 敦賀~金沢」試乗列車のようす

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