超イカつい! 大型トラック用「カンガルー・バー」なぜ海外では“必需品”なのか 車両保険が安くなることも!?

クルマの前面を、いかにもイカつい印象にする「カンガルー・バー」。日本では少なくなりましたが、海外の一部では現在も必需品です。それら地域では、走行不能=死に直結しかねない危険な場所があるからです。

国によっては保険の割引適応まで

 オーストラリアと同様に、野生動物との衝突事故が深刻なのがスウェーデン、ノルウェー、フィンランドといった北欧の国々です。これらの国々では野生のヘラジカなどの大型動物による交通事故が度々起きており、ドライバーに対してヘラジカの注意喚起を促す道路標識まであるほどです。

 ヘラジカはカンガルーよりも大きく、その平均体重は300から500kgにもなります。衝突事故が起きた場合、車体が受ける被害もカンガルーの比ではなく、「カンガルー・バー」のようなパーツは立派な実用品といえるでしょう。ちなみに、これら地域では「ブル・バー」と呼ばれる方が多いです。

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ボンネットタイプのトレーラーヘッドに取り付けられた「カンガルー・バー」。ヘッドライトと干渉しないようにフレームが配置されているのがわかる(布留川 司撮影)。

 なお、北欧の一部の車両保険では、EU基準(CEマーキング)を満たした「グリル・ガード(ブル・バー)」を装着した車体について、一定の割引制度を設けているものまであるそうです。

「カンガルー・バー」を始めとした「グリル・ガード」は、そのビジュアルから映画などのフィクション作品に登場する大型車両などに演出として重宝され、ゾンビや悪漢と戦うために使われるという設定で登場する作品もあります。そのような、ある意味で過酷なフィクションの世界ではなく、実際に過酷な海外の道路事情のために、車両を保護するパーツが存在しているのです。

【了】

【まるで大蛇!】オーストラリアの「ロード・トレイン」運転席からの視界も(写真で見る)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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