まだまだ「車のお手本」か? VWゴルフ50年目の改良新型 苦境を打破する初モノづくし!
中身は全く別物! “知性”を持ったクルマに
それだけに、今回のゴルフのフェイスリフトには、かなり力が入っています。新型は、LEDヘッドライトやLEDリアコンビランプ、フロントバンパーなどのデザインが変更され、ひと目見ただけで精悍さが増した印象です。さらにフロントのVWエンブレムが、夜間はV・Wの文字とその輪郭が光る、LEDによる自発光式となりました。このエンブレムは、ヨーロッパ市場向けのモデルでは初採用です。
インテリアは、第4世代モジュラー・インフォテインメント・システム「MIB4」をベースに開発された新インフォテインメントシステムを採用したことで、センターディスプレイ周りのデザインが新しくなりました。タッチディスプレイのサイズは、標準のReady 2 Discoverが10.4インチ、上級のDiscoverバージョン2では12.9インチと大きくなり、グラフィックスとメニュー構造を刷新することで、操作性が大幅に改善されています。
しかも、このインフォテインメントシステムには、AIベースのチャットボットであるChatGPTが統合されています。
今回は試作車両ということで、実際に試すことはできませんでしたが、抽象的な要望でも文脈から意図を推測するLLM(ラージ・ランゲージ・モデル)を備えたIDA(アイーダ)音声アシスタントによる会話形式のコミュニケーションにより、ナビやエアコン、電話といった各種設定以外にも、天気予報や一般知識にいたるまで、ドライバーの要望に幅広く応えることが可能です。これまでにもAIを用いた会話形式で操作できるインフォテインメントシステムはありますが、ゴルフ8.5は車内エンタテインメントの可能性が大きく広がることになりそうです。
パワートレインは、48Vマイルドハイブリッド車が1.5L直4ターボに1本化され、1.0L直3ターボは廃止されました。燃費を考えれば3気筒エンジンの方が効率が良さそうですが、1.5L直4ターボに新たに気筒休止機構を採用することで、高効率化と生産コスト低減を図っています。
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