ここは「JR東海」か!? 特急形キハ85系“ほぼそのまま”京都で復活! よく見ると「あ、違う!」

「たんごリレー」やイベント列車として運用予定

 京都丹後鉄道は2024年3月16日のダイヤ改正から、KTR8500形を特急「たんごリレー」に使います。また、今後はイベント開催時の臨時列車としての運行も予定しています。

 KTR8500形が充当される特急「たんごリレー」は、福知山駅で、京都や大阪から来るJR特急「こうのとり」「きのさき」と接続する列車です。

 試乗会が行われた2024年3月5日現在、「たんごリレー」には「丹後の海」の愛称を持つKTR8000形が運用されています。「丹後の海」は一部が特急「はしだて」としてJRの京都駅まで乗り入れています。「……ということはもしかして」と確認したところ、KTR8500形は「はしだて」として運行する予定はないとのことでした。

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西舞鶴駅に停車中のKTR8500形。奥の赤い車両は「丹後あかまつ」、青い車両は「丹後の海」のKTR8500形(2024年3月5日、鶴原早恵子撮影)

 京都丹後鉄道はこのほか、特急用の予備車両としてKTR001形「タンゴエクスプローラー」を所有しています。しかしこの車両は老朽化で検査・修繕が困難になったことから2017年に使用休止になりました。時期は未定ですが、廃車が予定されています。

 また、今後追加でキハ85系の譲渡を受ける計画もないそうです。

 京都丹後鉄道では、2024年4月12日に宮津~西舞鶴間が開業100周年を迎えます。また、3月16日には北陸新幹線の敦賀延伸、2025年になれば大阪・関西万博と、人流増加が期待できるイベントも控えています。

 同社は今後、KTR8500形を最大限に活用し、利用者の満足度向上、沿線の観光需要創出や地域活性化に貢献していきたいと考えているそうです。

【了】

【写真】ほぼキハ85系! KTR8500形の内外装や「JRの痕跡」を見る

Writer: 鶴原早恵子(鉄道好きライター)

大人になってから急に鉄道が好きになったフリーライター。地元・京都中心に、時間ができればあちこち乗り&撮りに行きます。駅で行き交う列車や人を眺めているだけで元気が出てくる。ローカル路線、海が見える路線・駅、駅カフェが好き。

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